2026年8月17日 10:00
中国が提案したクラウド型ブロックチェーン基盤の技術規格案が国際標準化機構で新規プロジェクトとして承認されたと報じられました。
大規模な運用実績を背景に国際ルールの主導権を握ろうとする中国の動きが具体的な手続きとして動き始めています。
中国では国家情報センターなどが主導する国家ブロックチェーン基盤があり、金融、物流、電子政府などのシステムを統合し、すでに数千規模の分散型アプリケーション(DApp)や企業システムがこの基盤上で稼働しているようです。
この作業部会には日本や欧州主要国の専門家も参加します。
公的機関が目的を明言することはありませんが、中国主導の規格決定による自国企業の不利益を防ぎ個人情報保護規則などの法制度と整合性を保つための技術的調整や牽制が主な目的と推測されます。
一度決定した国際規格の変更は困難なため初期段階から関与して自国の要件を反映させる狙いがあるとみられます。
一方のアメリカは民間市場でのシェアを重視してきた経緯がありますが中国が国際機関で主導権を強める現状に対し経済安全保障の観点から数年前から警戒感を強めてます。
今回の承認は規格の確定ではなくデジタルインフラの主導権を巡る新たな攻防の始まりと考えられます。
