2021年7月23日 07:00
約5年前に誕生したサービスに、仮想通貨による「ソーシャルレンディング」という仕組みがあります。
P2P(個人対個人)レンディングとも呼ばれているソーシャルレンディングは、今ではクラウドファンディングと並ぶ資金調達の一つとして期待されています。
サービスを展開する企業は、一切の仲介も取引の介入も行いません。
貸借希望者同士をネット上で繋ぐだけです、何故なら仲介や取引介入することは何らかの金融取引業としての免許が必要になるからです。
また、直接お金のやり取りも個人同士の合意といっても、額によっては金融庁に咎められるリスクが伴います。
そこで仮想通貨を使うわけですが、この仕組みとしては仮想通貨を持っている人が資金調達したい人に貸して借りた人はそれを現金化して資金調達するというものです。
ただ、ここで仮想通貨の特性上一つの大きなリスク問題が発生します。
それは確かに利息は年間で10%程度なのですが、仮想通貨そのものが値上がりした場合は値上がりした仮想通貨を借りた人が買って戻す仕組みなので、貸した人が損する事はありません。
ところが借りた人は利息の仮想通貨購入の他に値上がった仮想通貨をその時価で買い戻さなくてはならないため、場合によっては利息の数十倍という大きなリスク負担を抱える事になります。
また下がった場合は貸した人が損切りのタイミングを逃し、値下がりに対するリスクヘッジが貸借期間中に行う事ができません。
つまり、仮想通貨は日々値動きするのでどちらかが大きな損失を抱えるリスクが付きまとうのです。
では、値動きしないステイブルな仮想通貨ならどうでしょうか?
そうです、貸借双方が利息分だけを意識すれば良い事になり安心してネット上で貸借契約を行う事ができるのです。
現在では、値動きリスクを勘案して年間利息を割り出していますがステイブルな仮想通貨では現金での貸借同様の金利で算出可能です。
しかも、仮想通貨でのP2Pレンディングは借りたい人が勝手に決める事ができます。
価格が大きく変動しない使える仮想通貨、世界中でその出現を首を長くして待ち望んでいます。
そして、ここ最近出現してきた新たな動きがDeFiというサービス形態です。
DeFiとはDecentralized Financeで「非中央集権型金融=分散型金融」を指しておりブロックチェーンを駆使した個人間金融サービスの総称です。
こういったDeFiビジネスにおいて、ブロックチェーンは必須な技術であることは言うまでもありません。