2021年8月16日 07:00
「ウォレット」とは仮想通貨における口座を指しています、日本語訳では「財布」と言う意味です。
仮想通貨取引を行うには、取引所に必ず身分証明書を送った上でウォレットを開設することから始まります。
このウォレットはクラウド上の口座です、全てが暗号管理されていますが自身がウォレットIDやアクセスキーを忘れてしまった場合はウォレット自体は無くなりませんが、事実上仮想通貨を扱うことができずにコインを失うことになります。
ハッキングやPCの故障などで、実際に仮想通貨を失ってしまうケースは少なくありません。
この点では銀行のような決裁母体が無い仮想通貨では、極めてリスクが高いと言わざるを得ません。
さて、こうした時代背景を克服しようとする試みが、ハードウォレットという技術です。
ただ、現在では確実な実用段階には至っていません。
仕組みそのものは各種各様に検討されていますが、私はUSB型の秘密の認証機能を有したハードウォレットを思考しています。
このハードウォレットとはクラウド上に作成されたウォレットと連動する一つのキーで、自家用車のキーと同じだと考えれば解りやすいでしょう。
ウォレットIDやアクセスキーを盗まれる不安も無く、忘れてしまった場合にアクセス不能になることもありません。
また、例えばUSB型キーを紛失してもセキュリティ上は問題ありません、本人認証機能を有していますので本人以外が使っても意味のない物でしかないのです。
これを、購入時に2つ同じものをセットで購入すれば、自身の仮想通貨を守ることができます。
また、どのパソコンでもUSBソケットに挿せば自動的に仮想通貨取引所のウェレット管理画面になります。
また、抜いてしまえばオートデフォルトされ、パソコン上のこれまでのキャッシュが全てパージされます。
このような仕組みは「シンクライアント」と言い、Linux全盛期から在る技術の一つです。
このように、仮想通貨時代には不可欠なハードウォレットですが、ブロックチェーン関連各社は実用化に向けた施策段階に入っています。