2024年1月29日 10:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
野菜の第一弾として、医学の父と謳われたヒポクラテスも「医者要らず」と豪語した「キャベツ」について話しましょう。
「キャベツ」は地中海沿岸が原産のアブラナ科でケールが球状に奇形したものを固定化され今のキャベツが生まれました、古代ギリシャ時代から栽培され当時は薬草として主に食されていました、現在の「キャベツ」は近代になり更に品種改良されたもので柔らかく甘いのが特徴です。
キャベツは主に成長する過程の若芽を食しています、しかし本当に薬効成分が豊富になるのは花経が伸びて花を咲かす手前の頃です、胃腸薬の「キャベジン」は「キャベツ」からきていることはご存知のとおりで胃の粘膜を強化する他の野菜には見られないビタミン類が豊富に含まれています。
その他の成分も野菜の中ではトップクラスで、ビタミンA、B群、C、K、更にミネラルは鉄、カルシウム、ナトリウム、塩素と豊富です。
特筆するミネラルはイオウとヨウ素で胃腸薬には欠かせない成分です、これらのビタミン類やミネラルは総合的な作用としてアンチエイジングや整腸だけでなく癌の予防などにも効果があります。
特に近年になりキャベツから「インドール化合物」が検出され、これが乳癌や大腸癌などの癌細胞を分解する働きがあることが判りました。
このように生薬ともいえる「キャベツ」は生でも加熱しても栄養素はほぼ変わることはなく毎日取りたい野菜です、事実ヨーロッパではどの国でも肉と一緒に煮込んで毎日のように食されています。
もっとも手軽な日本料理は味噌汁や鍋です、水溶性のビタミン類やミネラルも全て捨てることなく食することができる合理的なスープです、味噌の酵素によって消化吸収も助けます。
また大豆との栄養バランスが非常によく心身に必要な微量成分の殆どを取ることができます、「キャベツ」の味噌汁は二日酔いや夏バテにも効果があり年間を通して元気一杯になります。