2024年9月25日 07:00
バブル経済崩壊後に本格的になってきたホームシアターですが、その中心に在ったのがAVアンプであることは言わずもがです。
初期の頃のAVアンプはオーディオ用のミドルクラスのプリメインアンプを改良し、サラウンドプロセッサーをプリアンプとメインアンプの間に配し、メインアンプを5チャンネル分無理くりに詰め込んだという恐ろしい代物でした。
ですから、重量も凄いのですが音はしっかりしていました。
価格は、主力のミドルクラスで15~25万円前後で、最上級クラスが50万円程でした。
エントリークラスは7万円程度でも、5つもメインアンプを積んでいるのですからかなり大型になっていました。
しかし、今の時代はエントリークラスだとデジタルアンプを積んで3万円台から出ています。
しかもワイドFMチューナーを搭載し、ブルートゥースでスマホと接続できるデジタル対応の音楽エンターテイメントステーションと化しています。
更に驚くのは、ミドルクラスともなると7.1Chならず9.1Chや11.1Ch、ハイエンドクラスでは13.2Chと恐ろしいほどのチャンネル数を実現しています。
どんな部屋で9.1Ch以上を実現させようとしているのかは不明ですが、9.1Ch以上でのサラウンド効果を確実に期待するなら相当大きな部屋が必要とするはずです。
逆に、最高級版になるとAVプリアンプとAVパワーアンプとのセパレート型となり、セットで100万円を越えるものも出ています、AVアンプの世界も確実に二極分化しています。
ここで驚くのはミドルクラスのAVアンプの機能の充実ぶりです、レコードからCD、またブルーレイ対応とアナログ+デジタル音源と映像をコントロールして更にモバイルオーディオにも対応しています。
勿論、サラウンドモードは最新版も入れてかなりの数のサラウンドモードを搭載しています。
しかも、複雑な各チャンネルの音量や音質設定が専用のマイクを使ってワンタッチで行えるという自動設定モードまで組み込まれています、これならビギナーでも扱えます。
当然、音質は犠牲になっているのでしょうが、そもそもAVアンプは迫力ある音の再現が目的ですからそれほど神経質な音質は求められないでしょう。