2025年2月14日 07:00
昔から多数存在しているオーディオアクセサリー類ですが、本当に音質向上に効果があるのか誰しも疑問に感じていると思います。
最も多いのがケーブル類です、低インピーダンス(交流抵抗)を謳う高級ケーブル類ですが、正直ハイエンドアンプにハイエンドスピーカーを繋いで試聴しても音質の違いを聴き分けられる人は殆ど居ないと思います。
10メートル以上の距離をぐるっと引き回す場合には効果があっても、通常サイズの部屋で愉しむ程度であればハッキリ言うと無用の長物です。
私も過去には、CDプレーヤーが出始めのころはマランツのライントランス、レコードプレーヤーやアンプに振動を伝えないインシュレーター、スピーカーケーブルなどを多種使ったことがありますが、その価格に対する違いを発見することは正直言うとできませんでした。
大理石の石板の上に針のようなピンで支える10万円もするインシュレーターは、本当に価格だけで相当高額なハイエンドレコードプレーヤーでなければ効果も期待できないと思います。
それよりもソニーの80年代のミドルクラスのアンプはシャーシそのものを非金属の一枚形成された物を使用しています、こちらのほうが電磁ノイズ対策など実質的な効果が期待できます。
ライントランスなどは80年後半で5万円もしましたが現在のCDプレーヤーでは回路や部品の特性上意味も成さない代物です、つまり使う根拠がどこにも見当たらないのです。
ライントランスとは、出始めのころのCDプレーヤーにおけるデジタルからアナログに返還する際に発生した高周波ノイズがラインに乗るのを除去する目的で使用するものです。
アナログ全盛の時代には意味があっても、デジタル全盛時代には意味もなさないものが高価で取引されるのはもしかしてそういった電気的知識が無い人が知らずに買っているだけではないでしょうか?
まさか、この時代に80年代後半に出てきた骨董価値も無いCDプレーヤーを一緒に買うのでしょうか?
存在という骨董価値はあっても、音質に意味の無いオーディオアクセサリー類は本当にどうかと思うのです。
そんなスピリテュアル的な気持ちの問題だけで高価なアクセサリー類を買うのであれば、その費用をアンプやスピーカーに振り分けた方がはるかに効果があります。
使ってみたいとか持っていたいという喜びなら別ですが、アクセサリー類はその技術的根拠と使用した場合の効果をしっかりと理解したうえで購入して欲しいと思うばかりです。