2023年9月18日 07:00
先日、「往年のブランド」の記事を書こうと思いブランドを書き出してみると、日本の世界的ブランドがあっという間に20を越えました。
しかし今これらの半数のブランドは現在製品を出していません、70年代から90年代前半の日本のオーディオメーカーは本当に世界を席巻していました。
スピーカー部門では圧倒的なパワーでダイヤトーンとヤマハの快進撃が凄かったです、世界中の放送局や音響現場のモニタースピーカーに採用され世界中のマニアを虜にしてしまったのです。
またアンプではマッキントッシュやマークレビンソンという世界ブランドにラックスマンとアキュフェーズが果敢に挑み、世界の一大高級ブランドを確立しました。
普及クラスではサンスイ・トリオ(ケンウッド)・パイオニアに加えて、ソニー・テクニクス・オンキョー・ビクター・デノンとこの時代に世界ブランドを確立した日本のオーディオメーカーは数しれません。
ところがバブル経済が崩壊し日本のこういったメーカーの多くが経営危機に陥り倒産や事業撤退が相次ぎました、オーディオ界にいうスピーカー598戦争やアンプ798戦争の成れの果てでした。
いまだによく覚えていますが、90年代後半にはオーディオショップには閑古鳥が鳴き誰もいない状況で当然オーディオメーカーも本格的なオーディオ商品を出すこともありません。
世はミニコンポとAVアンプの時代へと移行していったのです、オーディオショップから大手家電量販店に客が流れていきました。
この間に世界中でニューブランドが次々に誕生しました、特に中国メーカーの台頭が凄まじかったです。
10年後の2005年ごろから、急速に事業提携や資本提携により生き残った日本のオーディオメーカーも息を吹き返しつつありますが快進撃と言うほどではありません、特に現在ではスピーカー部門で魅力的な製品を出しているのはオンキョーくらいです。
日本メーカーが強かった時代が懐かしいです、当時は全ての方式基準が日本発だったのですから、でも時代は第二次日本オーディオブームの兆しが確実に見え始めています、往年のオーディオブランドの復活を強く望むのは私だけではないでしょう。