2025年3月21日 07:00
コレクションアンプの音質の再確認を日々行っているのですが、ここで大きな気付きがあったのです、それは思いの外ヤマハの70年代のアンプの音が愉音を放つということです。
過去にかなり聴きこんだヤマハの70年代アンプですがCDでは一度も確認してなかったのです、CDソースで聴くヤマハのアンプは70年代の名機CA-1000は勿論のことエントリークラスのA-5でも驚くほどメリハリがあって高音域が凄く綺麗なのです。
この10年間で私の耳の性能そのものが変わったのか、それとも音質に対する好みが変わったのか、それともアンプ特有の絶対的な音質だったのか、いずれにしてもレコードで聴いていた時の音質とはまったく異なります。
ちなみに最新のヤマハのアンプでCDを聴いてもこういった響きの中高音域はないのです、やはり70年代のヤマハのアンプ特有の音質だということが解ります。
試しに80年中盤のヤマハのアンプでも確認しましたが、やはりここまでの中高音域の独特な響きはありません、ただし低音域に関して言うと下まで伸びてはいるものの中高音域ほどの押し出し感はありません。
そこで閃きました、ヤマハCA-1000とCDプレーヤの間にバッファアンプもしくはラインアンプという位置付けで、サンスイのプリアンプCA-2000を挟んでみたのです。
そうしたら予想通りでとてつもない愉音に変化しました、低音域が見事にピシッと締り中高音域が更にシャープに張りだしてきます、これだからオーディオ道楽は止められません。
音質的には70年代のサンスイとヤマハは対立するような音質を持ちながらミックスさせると抜群に相性が良いことが改めて解りました、それにしても70年代のアンプの音質はどのメーカーのどのアンプをとってみても本当に侮れません。
総合的な音質傾向では残念なのがもやっとした低音域だけです、この辺りが80年代に入ると全体的にぐっと締まってきます。
70年代にしても80年代にしても今では新製品でこういった独特の音色を聴くことができません、その意味でのビンテージアンプコレクションの価値が在るのです。