2024年5月21日 09:00
【暗号技術(ハッシュ関数)】
ブロックチェーンは、電子署名とハッシュ関数の数珠繋ぎ(じゅずつなぎ)という暗号技術によって改ざんされることを防止しています。
このハッシュ関数の数珠繋ぎが、電子取引台帳を収めたブロックがハッシュ関数のサンドウィッチ方式で数珠繋ぎになっているので、その構造からブロックチェーンという名称で呼ばれるようになりました。
例えばあるブロックが形成されると、それまでの取引全てを要約したデータ(ハッシュ値)がハッシュ関数によって生成されます。
次に生成されるブロックは要約データと取引データを含んだもので形成され、次のブロックではそれらの要約データが生成されます。
このように、一つのブロックにすべての取引データの要約データが入っているため、不正を行うためには改ざんした取引以降のすべてのブロックを作り直さなければなりません。
それに加えてコンセンサス(参加者による合意)により、より早く計算結果を出したものが、そのブロックの生成権利を獲得するように作られています。
このため、これらの改ざんを通常の計算よりも早く行わなければならず、莫大な計算能力を有するコンピューターを複数台並列使用しなければ改ざんすることは不可能な仕組みとなっています。
これが、ブロックチェーンの安全性・透明性・トレーサビリティのキーテクノロジーなのです。
※仮想通貨は、ブロックチェーン技術を用いた世界で最初のDApps(分散型アプリケーション)の一つであるということに過ぎません。
今や、電子取引をあらゆるデータの取引として金融以外の分野に応用して行こうという試みがなされています。
※投稿@伊東久雄