
McIntosh(マッキントッシュ)は、マッキントッシュ・ラボラトリー社のオーディオブランドである。
1949年、フランク・H・マッキントッシュによって創立された。
創立以来、ホームユースの最高級アンプメーカーとして君臨し、今もなお世界にその名を馳せるオーディオアンプ界の巨匠である。
特に1960年代、1970年代の真空管アンプは出せば名機の冠が付くほど世界中に熱狂的なファンを持ち、いまだに世界中で高値で取引されている。
1990年にクラリオンが買収し、2003年にはデノンやマランツのブランドを持つ日本企業のディーアンドエムホールディングスが買収し同社傘下のブランドとなる。
更には、2007年にはディーアンドエムホールディングスがマッキントッシュジャパンを子会社として分社させた。
その後、2012年にマッキントッシュジャパンの全ての事業をイタリアのファインサウンズに譲渡し、現在マッキントッシュ事業の全てがファインサウンズ社で行っている。
マッキントッシュのパワーアンプの最大の特徴は「ブルーアイズ」と称される大型のブルーに輝くパワーメーターであり、世界中のマニアを虜にしている。

JBLは、アメリカのJBLコーポレーションのオーディオブランドである。
1946年、ジェームス・B・ランシングによって設立され、創業者の名前から「ジムラン」とマニアから称される世界に名を馳せるオーディオスピーカーブランドの巨匠である。
1960年代にはサンスイがJBLの日本総代理店となり、名機LE-8Tをサンスイ製作のエンクロージャーに入れた製品は未だに世界中で高価で取引されている。
1969年にハーマンインターナショナルの傘下に入り、更にハーマンインターナショナル自体が現在サムソンの子会社となっている。
創立当初から劇場やライブハウス用のスピーカーやアンプを製造し、1970年代からはスピーカー製造をメインとして多くの大ヒット作を創出した。
創業以来、いまだに世界のトップに君臨するオーディオスピーカーブランド、その名や名機と称されるパラゴンなどの製品名を知らない人はいないほどである。

ROTEL(ローテル)は、日本のローテル株式会社のオーディオブランドである。
多くのオーディオマニアは当初イギリスか何かのメーカーだと勘違いするのですが、れっきとした日本発のオーディオメーカーである。
1961年、日本を拠点として設立するがマーケットはヨーロッパ及びアメリカという多国籍企業の典型的なオーディオメーカなのです。
技術者も創業者であるイギリス人をはじめアメリカ人、日本人、中国人、韓国人というサイバーシティ企業の典型例と言っても良いでしょう。
そういった多国籍文化の融合によって生まれる製品は一種独特な存在感を醸し出している。
メイン製品はセパレートタイプのハイエンドプリアンプとハイエンドパワーアンプ、及びハイエンドSACDプレーヤー類である。
現在、工場は日本から中国に移していますが、部品の多くはいまだに日本製を使っている。

A&D(エーアンドディー)は、1987年から1991年までの4年間だけ活動していたオーディオブランドである。
Aは赤井電機(AKAI)、Dは三菱電機のダイヤトーンである。
ブランドの創設は赤井電機が三菱グループの傘下に入ったのがきっかけである。
スピーカー部門が専門となっていたダイヤトーンにプリメインアンプや各種プレーヤー類を手掛けていたAKAIブランドが手を握ってのブランド展開を図った。
ところが、当初はCM効果もあり好調な売れ行きを見せたが、90年代に入りオーディオ氷河期となるや販売数が激減し4年間でブランドが消えてしまうことになった。
中古市場にはレアものとして時々出品される事もあるが、メンテナンス上の問題が大きく高級な製品でも価格はジャンク扱いになることも常である。
バブル経済と崩壊の狭間で翻弄されたブランドでもある。

UESUGI(ウエスギ)は、有限会社上杉研究所のオーディオブランドである。
1971年に上杉桂郎によって設立され、一環として高級真空管アンプの製造販売を手掛ける。
創業者上杉桂郎は1967年ごろからラジオ&オーディオ雑誌に真空管アンプの製作記事などを寄稿するほどの真空管アンプDIYマニアで、その趣味が高じてオーディオ会社を設立する。
真空管マニアの中には未だに熱烈なファンが存在し、程度の良いものが出れば即購入されて行く。
創業者上杉桂郎の亡き現在は、工場を閉鎖しメンテナンスなどで細々と稼動している。