2024年7月 4日 09:00
Tannoy(タンノイ)は、イギリスタンノイ社のオーディオブランドである。
1926年、ガイ・ルパート・ファウンテンという社名で創業し、ラジオの製造販売を始める。
1932年、ガイ・R・ファウンテン(創業者の名前)に社名を変更し「Tannoy」の商標を取り製品名に冠するようになる。
1933年、オーディオスピーカー部門に進出し、当初は小型スピーカーは自家製で大型のウーハーはOEMで賄っていた。
1936年、大型スピーカーも手掛けるようになる、この頃から徐々に「Tannoy」ブランドが浸透して行くようになる。
1947年、記念すべき今のタンノイの基礎が出来上がる、それが大型スピーカーの真ん中にツイーターを付けた同軸2ウェイ方式である、「Tannoy」ブランドが世界ブランドになるきっかけとなる。
1953年にはアルニコをマグネットに採用したスピーカーを出し、世界中に販売代理店でできるようになる。
1974年、歴史的な事件が発生、タンノイのイギリス工場が火事で全滅する、その後アメリカに本社を置くハーマン・インターナショナルが事業を譲受する。
これによって、ハーマン・インターナショナルは世界のスピーカー2大ブランドのJBLとタンノイを手中に収める。
また、ハーマン・インターナショナル時代のタンノイを「アメタン」(アメリカのタンノイ)と呼ぶようになる。
2002年、デンマークのTCグループがタンノイを買収し、タンノイは久しぶりにヨーロッパのブランドに返り咲く。
クラシックファンは勿論、ジャズファンにも広く愛されるタンノイ、あと数年で創業100周年を迎える、基本に忠実な企業はロングライフである。