2023年9月 2日 08:00
先日、水牛の乾燥肉をいただきました。
こちらの水牛はネパール人の店主さんがわたしたちの研究実験のために祖国から直送で運んできてくださいました。
とてもありがたいことです。
日本では乾燥のものを輸入しなければ食べられませんが、ネパールでは水牛の肉は普段口にしているありふれた食材なのだそうです。
日本に乾燥状態で輸入して普及できないかと研究実験を通して検討しています。
↓農家さんから若くて甘いネギやキュウリも届いたので、さまざまなスパイスを加えてスープにしてみました！
というのもこの乾燥肉、ビーフジャーキーの何倍も堅くこのままではどうやっても食べられません。
ネパールでは油で一度揚げてから炒めものに使用するのだと言います。
でもそれは日本のレストランには不向きなので考えた末にスープの出汁にすることに。
「水牛」と聞いたときは正直未知のもので驚きましたが、スープにするといつも食べている牛よりもずっと脂が少なく比べ物にならないほどコクがあって美味しいのです。
信じられないほど旨み成分の出汁が出てきて驚きました！
約２時間、水牛の乾燥肉と鶏皮の出汁を取り、塩コショウを加えて一晩寝かせて熟成させます。
一晩寝かせることで不要な脂分は酵素分解されます、身体にも優しい調理法です。
翌日、熟成したスープに若ネギ、キュウリ、香りスパイスを数種類入れて、コクを引き出すために醤油をほんの少し加えます。
そして、３０分ほど煮込めば完成！
寝かせて熟成されたスープがとろとろになった野菜にしみ込んで本当に美味しく身体も温まります。
キュウリを煮るとトウガンのようになり本当に美味しいですね。
キュウリは生だと身体を冷やしますが、こうして熱を加えると陰陽バランスも取れます。
スパイスはローズマリー、タイム、オールスパイス、そして珍しいクチナシなどを入れています。
スパイスとのお肉の味の相性もぴったりです。
↓こちらはスパイス棚の写真。
お肉の臭みを取ってくれるスパイスはお肉料理には欠かせない存在です。
コックさんから聞いて勉強して、さまざまなスパイスを取り寄せてはいろいろな料理に試しました。
こんなに美味しい水牛！、日本でも普通に食べられる時がきたらいいのに、と思います。
生肉はなかなか難しいですが、乾燥肉は旅行や出張などで手に入る機会があったらぜひスープにして試してみてください。
乾燥肉は脂が熟成して陽が弱くなり健康的です。
加えてアミノ酸が豊富になりますから栄養素的にもお勧めです。
陰の強い夏野菜などと合わせて是非スープで食して欲しい食材です。
陰陽バランスも調って最高です！
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