
痛ぇ!!
他の植物とともに代表と剪定しようと枝を持ったところ、トゲを掴んでしまいました。
非常に成長が早く丈夫な樹木で成熟すると10〜25mにもなる高木です。
樹皮は若木の間は滑らかですが、成長すると縦に深く裂け目が入った暗褐色になり、葉は互生する奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で、小さな卵形の小葉が多数集まって一枚の葉を形成し色は鮮やかな緑色です。
枝の付け根に托葉(たくよう)が変化した鋭いトゲが対になって生えるのが特徴です。

↑ これで1枚の葉
ニセアカシアの最大の魅力は、初夏に咲く甘い香りのする白い蝶形の花で、フジの花を小さくしたような形をして垂れ下がる房状(総状花序)に多数咲きます。
ミツバチにとって重要な蜜源植物であり「アカシアの蜂蜜」として流通しているものの多くはこのニセアカシアの蜜です。
知らなかった・・・。
土壌を選ばず荒れ地や痩せた土地で過酷な環境にも適応できる強靭な性質を持っています。
マメ科の植物で根粒菌と共生し空気中の窒素を土壌に固定する窒素固定能力があり、土壌を肥沃にするので砂漠の緑化などにも利用されています。
実は樹皮、葉、種子にはロビンと呼ばれる有毒成分が含まれ、人や家畜が摂取すると吐き気、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。
ただ、花には毒性がなく、天ぷらなど食用にされることもあります。
アカシアの蜂蜜の元はなぜ「ニセアカシア」なのか、「アカシア」は何なのか疑問です。
「アカシア」と「ニセアカシア」は、どちらもマメ科の植物ですが、実は全く異なる属に分類される別種の植物です。
日本でアカシアと呼ばれて親しまれているもののほとんどは実はニセアカシアで、植物学的には北米原産のハリエンジュ属の植物で別名「ハリエンジュ」とも呼ばれます。
一方、本来のアカシアはオーストラリア原産のアカシア属で「ミモザ」や「ハナアカシア」と呼ばれます。
ニセアカシアは日本に輸入された当初アカシアと呼ばれていて、その後、本来のアカシアが輸入され区別するためにニセアカシアと呼ばれるようになった! というややこしい理由があったようです。
※羽状複葉(うじょうふくよう):植物の葉の形態の一つで、葉軸(ようじく)の左右に小葉が鳥の羽のように並んでいるものを指します。葉軸の先端に小葉があるものを奇数羽状複葉、先端に小葉がないものを偶数羽状複葉と呼びます。
※托葉(たくよう):葉柄の付け根や茎の節の部分にできる葉状の付属物
学名:Robinia pseudoacacia L.
分類:マメ科ハリエンジュ属
開花時期:5月下旬~6月

代表のオフィスの庭のアクセントのシダレモミジ。
樹高は比較的小さく自然に広がるように育つ品種が多く、枝が地面に向かって優雅に垂れ下がる「枝垂れ(しだれ)」の樹形の独特なフォルムが、庭に優雅さや趣を与えています。

葉は一般的なモミジと同様に手のひら状に深く切れ込んでいますが、「レースリーフ」や「チリメン葉」と呼ばれる糸のように細かく裂けた葉を持つ品種が多く繊細な美しさがあります。
葉は季節ごとに色が変化し、
春の新芽が芽吹く頃には、鮮やかな赤、オレンジ、黄緑など品種によってカラフルに色合い、
夏は落ち着いた緑色になりますが、中には夏も赤紫色を保つベニシダレなどの品種もあり、葉が密に茂り涼しげな日陰を作り、
秋は燃えるような真紅、鮮やかなオレンジ、黄金色など、息をのむような美しい紅葉がモミジの真骨頂となり、
冬の葉が落ちた後も、枝垂れる枝の骨格は美しく、庭のアクセントと、
四季折々の葉色の変化から様々な表情を見せてくれます。
優雅な樹形と表情豊かなシダレモミジは、シンボルツリーとして存在感を発揮したり、コンパクトに仕立てて鉢植えや盆栽としても楽しまれたりする魅力的な樹木です。
学名:Acer palmatum
分類:ムクロジ科カエデ属

代表のオフィスの駐車場入り口に際立つサルスベリ。
勢いよく枝が伸び、旺盛な植物です。
最も特徴的な点は幹の表面で、古い樹皮がはがれ落ちることで幹肌がツルツルと滑らかになり、この質感から「木登りが得意な猿さえ滑る」という意味で「サルスベリ」という和名がつけられました。
幹が特徴的なのですぐに覚えられます。
幹は剥がれた跡が白や淡褐色などの斑模様になり、観賞対象としても楽しまれます。
漢字では「百日紅(ヒャクジツコウ)」と書きます。
こちらにも由来があり、7月から10月にかけて真夏の暑い時期に約100日間も咲き続ける開花期間の長さから名付けられました。

花は一度にすべて咲くのではなく、同じ房の中から次々と新しい蕾が開き、散っては咲きを繰り返すため、長期間にわたって咲き続けているように見えます。

真夏の強い日差しや乾燥にも強く、非常に丈夫な花木で、こんなところからも生えてきました!!
学名:Lagerstroemia indica
分類:ミソハギ科サルスベリ属
開花時期:7月から10月の約100日間

代表のオフィスの庭で異彩を放っている植物。
枝にはミカン科の植物によく見られる鋭いトゲが多く見られ、葉はきれいな光沢のある楕円形で、手で揉むと爽やかな香りがします。
柑橘類は剪定時にも香りがします。
日本原産の柑橘類で、特に大分県で広く栽培され温暖な気候を好みますが、比較的寒さにも強く日本の多くの地域で栽培が可能であり、近年の温暖化でさらに栽培範囲が広がるのでは。
よくスダチと混同しますが、スダチより大きく直径約6cm程度の球形で、皮の表面には香りの元となる油胞がはっきりと見られ、酸味がまろやかで、清涼感のある上品な香りが特徴です。
焼き魚、鍋物、刺身などの薬味として使われるほか、ポン酢やジュースの原料としても広く利用されています。
まだ、実を付けておりませんが愉しみです。
なぜ、こんなところにカボスが・・・と思っていたところ、お隣の棟梁が、
「俺ん家の方に伸びてたやつを切っちゃったから、代わりに植えた!」
と。
代表もおもしろがっています。
何ともおおらかなご近所付き合いです。
学名:Citrus sphaerocarpa
分類:ミカン科ミカン属
開花時期:5月頃

代表のオフィスの庭のサツキとツツジの中に枝ぶりや葉の形が違う個性的な植物が。
春のジンチョウゲ(沈丁花)、秋のキンモクセイ(金木犀)と並び、日本を代表する三大香木の一つの常緑低木です。
美しい花と芳香、多様な用途で知られ、葉は光沢のある濃い緑色、革質で、対生又は3枚が輪生してつきます。
クチナシは「一日花」で夕方に開花し、夜は純白ですが、翌日の朝にはクリーム色に変化し、昼過ぎにはしぼんで茶色くなる刹那的な花です。
果実にはクロシンという水溶性の天然色素が含まれており、古くから食品の着色料として使われ、栗きんとんやたくあん、和菓子、ゼリーなどに自然な黄色を付けるために利用されます。
食品だけでなく、布や工芸品を黄色く染める染料としても古くから使われてきました。
果実は山梔子(サンシシ)と呼ばれ、漢方薬として消炎、止血、利尿などの薬効があるとされています。
昔からいろいろな場面で重宝されてきた植物ですね。
クチナシは漢字で「梔子」と書き、秋に熟す果実の特徴に由来しています。
※漢字単独で出てきたら読めないし、書けません。
クチナシの果実は橙黄色に熟しますが、熟しても果皮が裂開しない(実の口が開かない)ことが特徴で、この口が開かない「口無し」という状態から、「クチナシ」という名前がついたようです。
植物学的にもクチナシの果実の先端に萼(がく)が残ることから「実の口が閉じている」と解釈され、名前の由来を裏付けています。
学名:Gardenia jasminoides
分類:アカネ科クチナシ属
開花時期:6~7月