2024年10月14日 07:00
今聞いている音楽、誰が聴いても心地よいのでしょうか?
それを、どう証明できますか?
人間が音を聞くメカニズムはまるで電気仕掛けの機械のような構造体です、音というのは空気の振動によって伝えられ、その振動を外耳で拾って聴神経を経由し脳で音として認識されます。
まず外耳は集音機のように空気振動を集めます、集められた空気振動は鼓膜を振動させます。
鼓膜の内側には3つの小さな骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)がくっついており、この小さな骨の組み合わせでテコの応用原理により小さな振動を大きな振動に変えます。
大きくなった振動は、蝸牛(カギュウ)と呼ばれるゼンマイ状の器官へと導かれます、蝸牛はリンパ液で満たされており有毛細胞の突起があります。
有毛細胞の突起が振動して、初めて電気信号に変換され聴神経を経て脳に伝達され音として認識できるのです。
有毛細胞には長いものと短いものがあり奥に行くにつれ短くなります、長いものは低音に短いものは高音に共振します。
つまり、この有毛細胞の状態によってそれぞれに全く違う音に変換されてしまうのです。
さらにここまでの振動の経路となる外耳、中耳などは人によって形が異なります。
つまり人によって、同じ音楽でも全く違う音質に聞こえているはずなのです。
人間の耳の構造上、400Hz(ヘルツ=1秒間に400回の振動)前後の音が誰にとっても最も大きく聞こえるようになっています。
赤ちゃんの泣き声や動物の鳴き声はほぼこの周波数と同じです、したがって遠くにいても伝達できるようになっているのです。
また、救急車やパトカーのサイレン・電話のベル・呼び鈴なども全てこの周波帯域の音が用いられています。
電話の声が生声と違って聞こえるのは周波数変換と高い音をカットしているためであり、人によってはかなり違って聞こえるはずです。
もう一つ、実はあまり開示されませんがこの400Hzという周波帯域の音は最もうるさく感じ精神を緊張させ、更には継続すると大きなストレスとなりパニックを引き起こさせる音でもあるのです。
つまり、動物は他の動物を威嚇するために、赤ちゃんは母親に行動を起こさせるためにこの周波数帯の音を使っているのです。
大人になっても、この単音域声帯のままの人は小さな声で話しているつもりでも周囲に響き渡り大変うるさく感じるのです。
正確に、自分の声の音質を確認しておくことも重要かもしれません。
本人はいたって冷静に話ししているのに、相手がいつもイライラし始めて最後には興奮してしまう、これはその人の発する声の周波数が相手の脳を無意味に刺激しているからだと言えるのです。
音を再現する機能や性質が違うことで他者には聞こえるが自分は聞こえない、自分では聞こえているのに他者には聞こえない音は自然界にも沢山あります。
特に、200Hz以下の低音域や4KHz以上の高音域は人によってかなり精度の差が出ます。
したがって、自分では心地よい音楽も他者にはノイズにしか聞こえないこともあるのです。
これを知って、他者に気を使うことが重要です。
運命波学では、人間の持つ機能の限界を正確に理解し物事の真実を見極めることが肝要だと説いています。