2025年1月20日 07:00
地球に存在するリズムは「12」によって支配される。
約1800年前に中国で「五行思想」が生まれました、それは気の遠くなるような年月と多くの学者によって体系化されました、一説では500年以上も体系化と検証に要したとされています。
その「五行思想」では、当初は「万物は5つの元素(木・火・土・金・水)から成る」と体系化されていました。
その後「易学」の基礎となった「万物は陰と陽の大局から成る」という「陰陽思想」と合体し「陰陽五行思想」が生まれました。
そこで、先ほどの5つの元素はそれぞれ陰陽(マイナス、プラス)に分割され「十干(じっかん)」(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)が生まれました。
しかし、その後に突然のようにおなじみの「十二支(じゅうにし)」(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)が生まれたのです。
そして「十干」と「十二支」は、組み合わせによって「干支(えと)」となり暦の基礎となったのです。
さて、ここで何故「十干」が有るにも関わらず、「十二支」が突然のように生まれたのでしょうか。
その謎解きは「木星」の発見と周期の解明だったのです。
「木星」は太陽の周りを約12年かけて1周します、つまり「木星」の公転周期が12年なのです。
おそらく当時の学者によって発見されたこの「木星」の軌道を観測し、地球上に起こる現象を長い期間を費やしてデーターサンプリングと検証を繰り返したのでしょう。
そこで結論付けられたのが「12年周期」で黄河の氾濫や大雪、気温上昇などが周期的に繰り返される、つまり「木星」の周期と地球環境の周期は一致しているということだったのです。
「木星」はその大きさから地球に比較して太陽から遠く離れていますが、地球や他の惑星に比べて最も太陽に引力の影響を与えます。
そして強い「木星」の重力と太陽の重力バランスによって太陽が大きく揺らぎます(太陽の波打ち)、当然この間に挟まれた地球が影響されないわけがありません。
「木星」の位置によって、太陽が揺らぐため寒波や大雨(大雪)、平均気温の上昇などが起こるのです。
このように、地球の自然界に及ぼす「木星」の「12年周期」をその後の生活に生かすために「十二支」を作ったのだと考えられます。