トレンドとは、経済活動の流れを指しており、資産構築や運用だけではなく経営にも重要な要素となります。
景気や倒産など、経済関連の流れは数年間同様の傾向が続き、落ち着く時にはあっという間に落ち着きます。
トレンドを読むには、統計を正確に分析する必要があります、必ず一定のリズムで経済は動いているのです。
つまり、これらの一定のリズムを把握してトレンドを読むと、数年先を予測する事が可能になるのです。
統計とは、あくまでも過去のデータでしかないのですが、統計を基にトレンドを読むと不思議な事に恐ろしくその通りになる事が多々あります。
デフレとは、お金に対してモノ余りしている状況をいいます。
物価は下がり続けるが、消費が冷え込みそれぞれの企業や個人へのお金の供給も下げ続けるという経済状況であり、経済のマイナススパイラル状況と言えます。
インフレとは、お金に対してモノ不足している状況をいいます。
物価は上昇しますが、ある程度のインフレは経済成長率も上昇し、プラススパイラルの好ましい状況と言えます。
ここで最も重要なポイントは、デフレ経済からインフレ経済への変化期です。
物価上昇は先行するものの、供給するお金は増えてこないという偏った状況であり、これがインフレ経済が悪者扱いにされる一つの理由でもあるのです。
この、経済ねじれ現象は数年続くのが一般的です。
マイナス金利とは、日本銀行と金融機関との間での貸借において、実質的に金利がマイナスになる事をいいます。
日銀は、2016年1月29日に当面の間、実質的にマイナス金利とすることを決定しました。
このマイナス金利とは、各銀行が預け入れている日本銀行の金利をゼロにし、且つ預け入れ手数料を1%取るというもので、実質的に預け入れるとマイナスとなり損失が出てしまうというものです。
この裏には、各銀行は日銀から借り入れた資金を市場に貸し出すのではなく、優良な貸出先が無いとして、安全な日銀に再度預け入れている現状を打破し市場の経済活性化を促すことを念頭に置いたものです。
キャピタルゲインとは、株式等に投資した結果における利益を言います(投資利益)。
投資対象の金融商品が値上がりして利益が出ればキャピタルゲインと言い、値下がりして投資資金が減った場合はキャピタルロス(投資損失)と言います。
また、ファンド等での利子や株式投資での配当などは、インカムゲイン(収入)と言い、キャピタルゲインとは区別して処理されます。
IPO(Initial Public Offering)とは、株式公開の事で証券取引所において、自社の株式を一般に売買してもらえる状態にすることにより資金調達することを言います。
一般的には、証券取引所で売買可能とすることで、上場とも言われています。
株式会社では、公開前は限られた人にしか自社株式を購入してもらう事ができませんが、IPO後は一般の人にも自由に購入してもらう事が可能となります。
IPOするには、財務体質や将来に渡る利益構造など厳格な審査基準が設けられており、誰でもが簡単にIPOできるものではありません。