2023年5月12日 07:00
仮想通貨は大きく分けて2種類に分類できます、それぞれのカテゴリの仮想通貨は確実に別々の文化と秩序を齎していくことになります。
今日お話しすることは書籍やネットの世界などではまだ踏み込んではいない領域であり、最後まで読まれた方は仮想通貨の意識が確実に変わってくると思います。
その2つとは何かということですが、それは通貨としての価値を創造していく「使える仮想通貨」と、買って保持することで大きな財産を構築できるという「資産価値としての仮想通貨」です。
例えば仮想通貨の基軸通貨であるビットコインやそれに続くイーサー(ブロックチェーン名:イーサリアム)は、確実に使える通貨を目指して成長拡大を遂げていきます。
使える通貨とは、政府が発行する法定通貨であるドルや円と同じような扱いになってくる事を意味しています。
現在では仕手的(何物かが意図的に価格を調整する)に乱高下を繰り返しているビットコインやイーサーは、おそらく何処かの段階で価格が落ち着くと思います。
何故ならそういう性格の仮想通貨であり、本来の姿に集約していくのが自然の摂理だからです。
人間が作った英知の塊のような仮想通貨やAIも結局は宇宙に存在するものでしかありません、ですので自然な姿に落ち着くのです。
他方、買って保持することにより財産という価値を創造していく仮想通貨は2016年辺りから発行された株などと連携したトークン型の仮想通貨ということになります。
これらは特定の範囲では使えるものの通貨と言うには厳しい面があります、どちらかと言うとプロジェクトの将来に価格が左右される側面が強く、通貨と言うよりも株(アセットと称する)と呼んだ方が解りやすいかもしれません。
仮にプロジェクトが大成功すれば投資額の10倍~100倍も夢ではありません、また初期発行時に買うということ自体が価値を持ち、大きな利得を上げられる人はこの発行前のプロジェクト公開時に購入する必要があります。
何故なら、プロジェクトのイニシャルゲインが価格に反映されるコンセンサスによって発行されるからです。
つまり価格が上がった際には一気に上がるために慌てて買ったところで利益は僅かなものになるのです、また取引所に公開(上場)されればビットコインなどの使える通貨と交換も自由にできるようになります、これによって現金化できるわけです。
上記の使える仮想通貨を「カレンシー型」、買って保持する仮想通貨を「アセット型」として名称の定義が昨今統一されつつあります、ここでピンときた人はビジネスセンス抜群の人といえます。
この住み分けによってどんな社会と経済秩序が今後形成されていくのでしょうか、ある意味では現時点では誰も想像できない領域なのかもしれません。