2024年3月15日 07:00
日々コレクションアンプやスピーカーの動作確認を兼ねた音質確認を行っているのですが、ここで面白い結果が表れてきて驚いています。
その面白い結果とは、90年代のハイコンポの音質が極めて優れているということです。
シャーシサイズに合わせて定格出力を下げ、高性能ながらも軽いトロイダルトランスを使用するなど各オーディオメーカーは安価ながらも音質を向上させた製品を大挙投入しました。
事実として、同年代の同メーカーの3倍以上もするミドルクラスのアンプよりも軽快な愉音がするハイコンポが多いのです。
設置も移動も軽量なので楽ですし、ダイニングや寝室で使うサブシステムに選んだ候補の多くがハイコンポだったのは必然でした。
低出力とはいえ、70年代のプリメインアンプ以上の出力でパワー不足はまったく感じません、むしろボリュームつまみが9時の位置でも大きすぎると感じるほどです。
オーディオ道楽黄金期は、サンスイの重量級アンプにダイヤトーンの大型ブックシェルフがメインだったので、小型ブックシェルフやハイコンポ類は確認のための投資という感じでろくに聴き比べもせずストックしてしまっていたのでしょう。
今考えるとなんてもったいないことをしていたのかと後悔しきりです、現在こういったハイコンポたちを存分に使ってあげようと各種の計画を練っています。
ハイコンポは音質が良く消費電力が少ないのも魅力で、高性能なプリアンプとチャンネルデバイダーを使ったマルチアンプシステムのパワーアンプとかAVアンプのプリアウトに繋いで音質改善とか利用方法は幾らでもアイデアが出てきます。
それが可能となるのはこういったハイコンポの多くがプリ部とパワー部を分けて使用できるというスペックになっているからです、これも驚きの機能なのです、80年代までは高級プリメインアンプにしか採用されていなかったスペックなのですから。
こういうスペックを見ても、パワーアンプ部の音質に自信があるという根拠を見つけることができます。
90年代のハイコンポ、何か急に親近感を覚えてしまいました。