2024年2月23日 07:00
オーディオ道楽で音質を極めていく過程で、いろいろなアンプやスピーカーを買って繋ぎ換えては悪戦苦闘を繰り返すのですが、ときどきハッとする神の音色に出会うことがあります。
「良い音」って確実に次元が異なるのです、自分が思い描く好きな範囲での音質を100とすれば、90点を取る音質の組み合わせは5万とあります、もっとも90点なら合格ラインでありメインとしてしばらく聴き込んだりします。
ただ、ときどき出現するのですが、200点とか300点の神の組み合わせが在るのです。
この神の組み合わせでの音色は「良い音」という表現もできなく、おそらくどんな形容詞を以ってしても安っぽくなってしまうほどに、この世の音では無い程の音に魅了されてしまいます。
これまで聴いたことも無い響き、感じたことも無い余韻、生のように張り出す楽器の音色、頭の中が音に満たされ真っ白になってしまいます。
神の音色、これに出会ってしまうとハイエンドアンプだとかハイエンドスピーカーだとかはどうでもよくなります。
ただアンプはときどきミドルクラスでこのような突然変異の天才が出現しますが、ことスピーカーに関してはある程度の価格以上のものでないと得ることはできません。
こればっかりはお金を幾らかけても得られないのです、なぜなら製品だけではなく部屋も含めた全ての音の要素が織りなす音色だからです。
オーディオ道楽復活で、まず求めたのがこういった神の音色を出す組み合わせです。
この次元の異なる音色を奏でる組み合わせはあるとき突然現れるのです、それは考えもしなかった70年代のアンプと最新のスピーカーだったり、最新のデジタルアンプと90年代の小型スピーカーだったりするのです。
こればっかりは思い込みを排除してひたすら合わせてみるしか得られないのです、こんなところから「頭で考えずに先ずはやってみろ!」という自身への学びを得るのです。
オーディオに理論も常識もありません、ましては脳の合理処理である思い込みや思い付きなど一切通じません、「実際に合わせて鳴らしてみる」、これだけです。