オーディオとリエンジニアリング~基礎技術習得は分解から始まる
2024年1月16日 07:00
オーディオ道楽復活で10年間の穴を埋めようと情報収集の日々ですが各種の面白い情報が多数得ることができました、その一つに以前にも増して70年代のビンテージオーディオ製品のニーズが高まっているというのがあります。
特に、過去から名機と謳われているアンプやスピーカーが中古市場で高騰しています。
驚くのは音の出ないジャンク品まで高騰している事実です、これらは海外の業者が修理して販売している裏事情があります。
現在の補修技術は凄いものがあります、ボロボロになったスピーカーユニットも新品と変わらないほど綺麗に補修されるのです。
こういった補修済みの名機たちは驚くほどの高値が付いています、私がビックリするのは当時の販売価格もかなりの高額だった商品が現在5倍もするものが存在しています。
デザインも古臭く、スピーカーエンクロージャーなどは50年の年月で臭いが染み込んでいるのもありますが、それでも高額な金額を払ってまで何故手に入れたいのでしょう。
答えはその当時の音なのです、その音を現在再現しようとしたら1から作り上げなくてはなりません。
それを手軽に再現でき払えるお金で買えるなら安いとまで考えるのです、こういったニーズはマニアは勿論のこと買い集めているのは新規創設のオーディオメーカーなのだそうです。
温故知新、「新しきを創造するには昔の名機に学べ」ということです、こういったことは何もオーディオだけではありません、日本の自動車メーカーも同じことでした。
海外の名車を買いまくっては分解して基礎技術を学ぶのです、こういった手法を「リエンジニアリング」といいます。
アナログ復活で突然のビンテージオーディオの人気、オーディオファンとしては歓迎すべきことなのでしょう。