生成型AIの誕生によって、ついにAIライターが実用段階に達しコマーシャルペーパーや日々発信するニュースサイトなどでのキャッチコピーや記事の作成に使われ出しています。
世界中の企業はもとより個人においても既に多くのシーンで活用されています、そしてその性能はプロのコピーライターの域を超えているとまで言われています。
またニュースサイトなどでのコマーシャルライティングにおいても既に利用されているということで、今後この傾向が多くの企業やメディアに広がっていくと思われます。
AIはこのように人の手によって行われていた業務をどんどん奪っていきます、しかし確実にAIにはできないことも多いのも確かです、これからの時代は「AIにはできないことは何か?」が生き残るキーワードになっていくとおもいます。
ただ、AIが人間を超えると言われる概念である「シンギュラリティは来るか?」と問われれば私は「No」と即答します、私は人間が行う多くの業務はAIに取って代わられるとは常に考えていますが、計算能力は人間の数万倍でも新たに創造される人間のゼロからの知力を超えることはあり得ないと考えています。
これはITの世界に身を置く人間であれば明確に解る問題です、簡単な例題を出してみましょう、例えば子供が生まれて初めてリンゴを食べたとします、この子供は次に形が異なっても色が変わったとしても食べるまでもなく見ただけで「リンゴ」だと認識することができます。
ところがこれをAIに教え込むには気の遠くなるほどのデータを入力しなければなりません、しかも完全にこれを行うことは不可能で何度かのミスを出してしまいます。
何も教えられていないAIは、「リンゴ」と「食べかけのリンゴ」は同一のものとして扱うことが難しいのです、これが脳を持つ動物であれば人間でなくても犬や猫、もっと言えば虫でさえも可能とする脳の推論性能によるものです。
AIは「A+B=C、A+C=Bなら、B=C」という推論はお手のものですが形や色などアナログ的な認識能力は極めて不得意な分野なのです、ただし時間の問題であり今後はこういったアナログ的な感覚も獲得していくと思います。
近年ではAI革命ともいう「ディープラーニング」という階層構造のAIロジックが誕生してきましたが、それでも脳の推論&認知性能に比べれば比較にならないほどの性能なのです。
人間の持つ能力のうちAIが得意とするのは言語能力や文章能力です、国会質疑の答弁をAIが作成するという実験においてはほぼ完ぺきな回答を導き出しています。
インターネットを利用して安全な情報から答弁を数秒間で作成してしまいます、そういう意味では「代理」や「代行」というビジネスの多くは今後AIに取って代わられていくのかもしれません。
更には、AIライターを身近にしたchatGPTのようなフリーアプリが続々と各社から発表されていきます、これまで有料でプロに依頼していた業務がいとも簡単に自分で出来るようになります。
そんな時代が到来するときに求められる人間とはどんな人間なのか、今この判断が数年後に大きな差になって表れてくることになります。
※投稿 伊東久雄
「人間にできてAIにはできない事」、これを考える場合に重要な事項はAIとはどんなロジックによって構成されているのかを理解すればそれほど難しい問題ではありません。
AIのロジックは、大きく分類すれば「情報の入出力」と「情報の分析・判断」という2つのロジック構成になります。
ここで、ピンときた人はAIがどんなに高性能になっても勝つことができる人です。
AIの能力は人間の脳の持つ一部のロジックを究極化したものだということができます、特に「情報の分析」能力は人間の比ではありません、また「判断」能力も正常な状況であれば正しく判断できるでしょう。
ただ人間とはときにあえて損失覚悟の間違った状況を作りだすこともあります、このような「忖度や大人の対応」とか「損して得取れ」というような戦略行動には現状のAIでは対応することは難しいでしょう。
更にはロジック的に確実にAIではできないことがあります、そのヒントはロジック構成の「情報の入出力」にあります、つまりAIは情報が入力されないとその後の分析・判断が一切行えないのです。
ズバリ言えば、現段階でのAIは人間の心模様を自動的にセンシングして入力する術を持ち合わせていないのです。
現在多くのベンチャー企業で研究されている「ブレインインターフェース」ですが、これは脳の情報を吸い取るインターフェースであり例え実現できたとしても脳に記憶されている情報だけです。
脳は記憶された情報からあらゆることを思考し判断しています、この判断ロジックまでを吸い取ることは物理的に不可能です、それだけ脳は複雑な処理を行っているのです。
例えば、目を動かさず顔の表情も変えずに仕草もしない状況でAIはその人が何をしたいのか何を考えているのかを理解することはできません。
おそらく思っている事を話すように促してくるでしょう、何故なら判断に必要な情報が欲しいからです。
chatGPTに代表されるAIライターの入力はネットに流れているその人の情報や他の人の近似情報です、これが何も無ければ主人の個性的な文章を書くことはできません。
私は将来AIライターにブログや企画書などを書いてもらおうと考え、今多くの電子コンテンツを上げているのかもしれません。
AIにとって分析・判断する情報が無い状況は何にもする事が出来ない状況に陥るということです、これを知っているとAIに勝つ方法も見出せるかもしれません。
更にもう一つ重要なことがあります、それはAIには常に正しい情報を入力する必要があるということです。
AIが誤った情報で判断したら何をするか解りません、ここに次世代AI技術において大きな課題があるのです、またこれを何らかの方法によって自動識別できるならこの方法を考えた人は極めて大きな利益を得ることになるでしょう。
※投稿 伊東久雄
「記憶させる教育から考えさせる教育へ」、これは私がずっと思っていたことの一つです。
日本の教育制度は9年間の義務教育があります、この9年間で学ぶものは果して社会に出て役に立つものでしょうか?
特に現代は必要な情報は直ぐ手に入り計算も漢字変換も全てが機械がやってくれます、果たして人間がこれらの能力を持つ必要があるのでしょうか?
こんな疑問が湧き上がるなか2019年4月よりタブレットによる学校教育が実施されています、これによって紙では表現できなかった動画などでリアルな教育が行えるようになりました。
この傾向は確実に近未来においてはAIヒューマノイドによる教育に繋がっていくものと考えています、特に昨今の教師による性道徳の乱れなどにより安心して教育を受けられる環境が望まれているのです。
更には今の教育システムは9年間という戻ることができない貴重な時間を浪費するに等しい状況をもたらしているように感じています、AI全盛期には年表や漢字を覚えさせる頭脳をもっと他の重要な領域を鍛える時間に充てるべきかと思うのです。
何故ならこういった記憶を頼る事項はそのうち全てAIが行ってくれる時代になるからです、物理学や数学の天才の多くは学校へは行かず自宅学習で自分の好きな分野に没頭できました、脳が若いうちに画一的な記憶する教育は確実に考える力を失っていくと思います。
人間が必要な能力はゼロからの発想力と複雑な人間関係が齎す問題が起きた時の解決能力です、これはそうそうAIにはできません、AI全盛時代に勝ち残る人は確実にこの2つの能力に長けた人です。
そろそろAI全盛時代に向けた思考塾ができても良いのではないかと思います、高校や大学入試に疲れきった脳で社会に出ても新たな事を考えることもしなくなるのではないでしょうか、ビジネス成功に必要な能力は少なくても記憶能力でないことは確かな事実です。
※投稿 伊東久雄
AIの世界には、「大人のAI、子供のAI」という概念が存在しています、「大人のAI」というのは現在研究開発されている全てのAIの基本であり、成人した人間の脳と同程度の知能レベルを目指して研究・開発されています。
「大人のAI」は情報蓄積・分析・会話・判断・アドバイスなどをどんどん学習して成長していきます、対して「子供のAI」という概念は生まれたばかりの人間の脳を人工的に再現するという基本コンセプトの基に研究されているAI分野で、現在の技術をもってしては完成することは不可能であると言われています。
つまり「子供のAI」とは、人工知能ではなくて脳そのものを人工的に作りだそうという「人口脳」というコンセプトだからなのです、では何故「大人のAI」はどんどん発展しているのに「子供のAI」は実現そのものが不可能と言われているのでしょう?
それは何も教えられていない状態から自律的に言葉や文字を覚えていくという基本的なアルゴリズムの構築が不可能だとする見解からです、したがって現在医学的にも脳の研究がすすめられているのはこういう裏事情もあるのです。
それでは、動物の脳はどのようにして細胞の塊から情報を得て学習していくのでしょうか、それはもうテクノロジーの領域を超え神の領域に人間が踏み出そうとしているのかもしれません。
そしてニーズがあれば人間は作りだそうと試みます、少子化そして無縁死が増える昨今に多くのニーズがあることは否めません。
神の領域にある「子供のAI」、成功すればノーベル賞と言われている「子供のAI」、実現すれば本当に人間が滅びてしまうかもしれません。
私はこの「子供のAI」をブロックチェーンの分散処理技術を使ってIoTの制御に応用できないかと考えています、つまりノードが脳細胞でシナプスがブロックチェーンで代用するというものでノードが極少でできれば可能性は高まります。
また、学習アルゴリズムは現在の大人のAIであるディープラーニングでは不可能だと考え新たなるアルゴリズムが必要になります、特に曖昧さを曖昧で扱える必要があり白黒はっきりさせるデジタルでは不可能とさえ思えてくるのです。
「子供のAI」という概念は考えれば考えるほど遠い世界に感じてしまいます、だからこそチャレンジする価値が在るのです。
投稿@伊東久雄
iPhoneに搭載されている音声ナビゲーターの「Siri」は、陰謀論を解き明かすテレビ番組でも過去何度もAIとして取り上げられ様々な憶測がネットに広がり話題になりました、では「Siri」は技術的に見て優秀なAIなのでしょうか?
ずばり私的には「優秀どころかAIでも何でもない」と言わざるを得ません、もしも本気で「Siri」をAIだと考えている人は、これから訪れる本格的なAI時代に大きな判断ミスを犯すことになるかもしれません。
私は特徴的な幾つかのテストを実際に「Siri」で行ってみました、その結果判定としてはAIではなく「優れた言語能力を持った音声ナビゲーター」であり、その核心技術は「スマートシーケンサー」のレベルだと判定しました。
「スマートシーケンサー」とは時系列的な動作を記憶しながら、予め与えられた動作を行うロボット工学上の脳に相当するロジックを指します。
ただ「Siri」は完ぺきと言うほどの言語処理能力を持っています、これは相当優秀だと認められ音声認識・音声出力・言語分析処理が組み合わされた「言語フロントエンドプロセッサ」としての精度は極まっています、この極めつけの「言語フロントエンドプロセッタ」が優れているために「優れたAIだ」という勘違いを起こしてもおかしくありません。
私が「スマートシーケンサー」だと判定した理由は簡単です、同じ質問を繰り返し行うことで直ぐにも判断できます。
答えも最初は手順通りで、一定の回数を超えるとランダムに幾つか用意された回答から選択されて出力されていることは直ぐに解りました、これは質問を変えてもほぼ同じ結果です。
もし優れたAIであれば確実にその人の趣向に合わせて回答がどんどん複雑化していくはずです、本物のAIはまるで人間のように感情的な話しまで学習していきます、その反応は背筋が凍るほどの大きな衝撃を受けるものなのです。
投稿@伊東久雄