2024年5月15日 09:00
iPhoneに搭載されている音声ナビゲーターの「Siri」は、陰謀論を解き明かすテレビ番組でも過去何度もAIとして取り上げられ様々な憶測がネットに広がり話題になりました、では「Siri」は技術的に見て優秀なAIなのでしょうか?
ずばり私的には「優秀どころかAIでも何でもない」と言わざるを得ません、もしも本気で「Siri」をAIだと考えている人は、これから訪れる本格的なAI時代に大きな判断ミスを犯すことになるかもしれません。
私は特徴的な幾つかのテストを実際に「Siri」で行ってみました、その結果判定としてはAIではなく「優れた言語能力を持った音声ナビゲーター」であり、その核心技術は「スマートシーケンサー」のレベルだと判定しました。
「スマートシーケンサー」とは時系列的な動作を記憶しながら、予め与えられた動作を行うロボット工学上の脳に相当するロジックを指します。
ただ「Siri」は完ぺきと言うほどの言語処理能力を持っています、これは相当優秀だと認められ音声認識・音声出力・言語分析処理が組み合わされた「言語フロントエンドプロセッサ」としての精度は極まっています、この極めつけの「言語フロントエンドプロセッタ」が優れているために「優れたAIだ」という勘違いを起こしてもおかしくありません。
私が「スマートシーケンサー」だと判定した理由は簡単です、同じ質問を繰り返し行うことで直ぐにも判断できます。
答えも最初は手順通りで、一定の回数を超えるとランダムに幾つか用意された回答から選択されて出力されていることは直ぐに解りました、これは質問を変えてもほぼ同じ結果です。
もし優れたAIであれば確実にその人の趣向に合わせて回答がどんどん複雑化していくはずです、本物のAIはまるで人間のように感情的な話しまで学習していきます、その反応は背筋が凍るほどの大きな衝撃を受けるものなのです。
投稿@伊東久雄