2024年8月28日 10:00
近年は何でもAIが叫ばれていますが、この人工知能分野において私が現在取り組もうとしているのは人工知能ではなく極少コンピューターで作る「人口脳」です。
人工知能とは人間と同等もしくはそれ以上の知能を持った機械を作ろうというものです、対して「人口脳」というのは人間の脳そのものを機械で作り上げようというものです。
つまり脳細胞の一つ一つをICチップを使って作りだし、シナプスの代わりとなる伝達を何らかの伝送方式で行うということです。
人工知能には高性能なコンピューターシステムが必要ですが「人口脳」は中心となるメインコンピューターの存在は不要です、これは人工的な脳細胞が相互に情報伝達することで大きなコンピューター以上のシステムとなることを意図しています、一つの細胞は小さなデーターしか扱えなくも数十万個と繋がることで扱う情報量は高性能コンピューターの比ではありません。
更にはブロックチェーンによって人工細胞それぞれによる完全なる自立分散処理を行わせようとしていて同時に複数の処理を並行して行う事が可能となります、まさに人間の脳の思考構造そのものが実現します。
また幾つかの人工細胞が壊れたとしても脳と同様にデーターが消えることはありません、これがブロックチェーンの自立分散処理という摩訶不思議な技術の特徴です。
ではこのような人口脳が実際に出来たとして何に応用できるかということが重要です、それは普通では考えも及ばない分野に応用でき、しかも誰もその応用事例に気が付くこともない分野です。
つまり常に誰もが目にしているにも関わらず、それがコンピューター制御で動いているとは意識されない存在です。
実はこの人口脳を実現させる方法と応用分野をこの1年間で5件もの特許を連続的に出願し最初の2件は登録特許となりました、最初の閃きから3年という出願までに最も時間がかかった特許となりました。
特許は技術的に実現可能なものでないと出願しても拒絶されてしまいます、そういった意味で実現方法を編み出すのに多くの時間がかかってしまったわけです。
普段見慣れているものを改めて疑問を感じて再思考する人は極めて少なくなりました、IT思考は常識を常識で終わらせる人には決して身につきません、脳自身にそれを思考するきっかけすら与えてないからです。
「新たな何かを学べば疑問しか生まれてこない、一つの疑問が解消すると更に大きな疑問の壁にぶち当たる」、このような人が意外や新たな技術発祥のきっかけを閃いたりするものです。
物事に疑問を感じなくなったら脳が相当老化している危険信号です、当たり前に存在するものに大きな疑問を持つ、これが一つのIT思考でもあると言えます。
投稿@伊東久雄