2024年6月19日 09:00
「人間にできてAIにはできない事」、これを考える場合に重要な事項はAIとはどんなロジックによって構成されているのかを理解すればそれほど難しい問題ではありません。
AIのロジックは、大きく分類すれば「情報の入出力」と「情報の分析・判断」という2つのロジック構成になります。
ここで、ピンときた人はAIがどんなに高性能になっても勝つことができる人です。
AIの能力は人間の脳の持つ一部のロジックを究極化したものだということができます、特に「情報の分析」能力は人間の比ではありません、また「判断」能力も正常な状況であれば正しく判断できるでしょう。
ただ人間とはときにあえて損失覚悟の間違った状況を作りだすこともあります、このような「忖度や大人の対応」とか「損して得取れ」というような戦略行動には現状のAIでは対応することは難しいでしょう。
更にはロジック的に確実にAIではできないことがあります、そのヒントはロジック構成の「情報の入出力」にあります、つまりAIは情報が入力されないとその後の分析・判断が一切行えないのです。
ズバリ言えば、現段階でのAIは人間の心模様を自動的にセンシングして入力する術を持ち合わせていないのです。
現在多くのベンチャー企業で研究されている「ブレインインターフェース」ですが、これは脳の情報を吸い取るインターフェースであり例え実現できたとしても脳に記憶されている情報だけです。
脳は記憶された情報からあらゆることを思考し判断しています、この判断ロジックまでを吸い取ることは物理的に不可能です、それだけ脳は複雑な処理を行っているのです。
例えば、目を動かさず顔の表情も変えずに仕草もしない状況でAIはその人が何をしたいのか何を考えているのかを理解することはできません。
おそらく思っている事を話すように促してくるでしょう、何故なら判断に必要な情報が欲しいからです。
chatGPTに代表されるAIライターの入力はネットに流れているその人の情報や他の人の近似情報です、これが何も無ければ主人の個性的な文章を書くことはできません。
私は将来AIライターにブログや企画書などを書いてもらおうと考え、今多くの電子コンテンツを上げているのかもしれません。
AIにとって分析・判断する情報が無い状況は何にもする事が出来ない状況に陥るということです、これを知っているとAIに勝つ方法も見出せるかもしれません。
更にもう一つ重要なことがあります、それはAIには常に正しい情報を入力する必要があるということです。
AIが誤った情報で判断したら何をするか解りません、ここに次世代AI技術において大きな課題があるのです、またこれを何らかの方法によって自動識別できるならこの方法を考えた人は極めて大きな利益を得ることになるでしょう。
※投稿 伊東久雄