2024年6月26日 09:00
生成型AIの誕生によって、ついにAIライターが実用段階に達しコマーシャルペーパーや日々発信するニュースサイトなどでのキャッチコピーや記事の作成に使われ出しています。
世界中の企業はもとより個人においても既に多くのシーンで活用されています、そしてその性能はプロのコピーライターの域を超えているとまで言われています。
またニュースサイトなどでのコマーシャルライティングにおいても既に利用されているということで、今後この傾向が多くの企業やメディアに広がっていくと思われます。
AIはこのように人の手によって行われていた業務をどんどん奪っていきます、しかし確実にAIにはできないことも多いのも確かです、これからの時代は「AIにはできないことは何か?」が生き残るキーワードになっていくとおもいます。
ただ、AIが人間を超えると言われる概念である「シンギュラリティは来るか?」と問われれば私は「No」と即答します、私は人間が行う多くの業務はAIに取って代わられるとは常に考えていますが、計算能力は人間の数万倍でも新たに創造される人間のゼロからの知力を超えることはあり得ないと考えています。
これはITの世界に身を置く人間であれば明確に解る問題です、簡単な例題を出してみましょう、例えば子供が生まれて初めてリンゴを食べたとします、この子供は次に形が異なっても色が変わったとしても食べるまでもなく見ただけで「リンゴ」だと認識することができます。
ところがこれをAIに教え込むには気の遠くなるほどのデータを入力しなければなりません、しかも完全にこれを行うことは不可能で何度かのミスを出してしまいます。
何も教えられていないAIは、「リンゴ」と「食べかけのリンゴ」は同一のものとして扱うことが難しいのです、これが脳を持つ動物であれば人間でなくても犬や猫、もっと言えば虫でさえも可能とする脳の推論性能によるものです。
AIは「A+B=C、A+C=Bなら、B=C」という推論はお手のものですが形や色などアナログ的な認識能力は極めて不得意な分野なのです、ただし時間の問題であり今後はこういったアナログ的な感覚も獲得していくと思います。
近年ではAI革命ともいう「ディープラーニング」という階層構造のAIロジックが誕生してきましたが、それでも脳の推論&認知性能に比べれば比較にならないほどの性能なのです。
人間の持つ能力のうちAIが得意とするのは言語能力や文章能力です、国会質疑の答弁をAIが作成するという実験においてはほぼ完ぺきな回答を導き出しています。
インターネットを利用して安全な情報から答弁を数秒間で作成してしまいます、そういう意味では「代理」や「代行」というビジネスの多くは今後AIに取って代わられていくのかもしれません。
更には、AIライターを身近にしたchatGPTのようなフリーアプリが続々と各社から発表されていきます、これまで有料でプロに依頼していた業務がいとも簡単に自分で出来るようになります。
そんな時代が到来するときに求められる人間とはどんな人間なのか、今この判断が数年後に大きな差になって表れてくることになります。
※投稿 伊東久雄