日本でも過去にタンポポは農作物として栽培されていた事実がありました。
それは江戸時代、気候の変動により農作物の不作が続いた時に救荒食物として栽培が奨励されていました。
那須高原や八ヶ岳山麓、北海道のあちらこちらで巨大なタンポポが咲き誇る平原が残っています。
これは、あくまでも推測ですが、田畑以外の平原でタンポポを育てていたのでしょう、日本のあちこちに存在するタンポポ平原はその名残だと考えられます。
このエピソードから解る事、それはタンポポは劣悪な環境でも育つ事ができるほど強靭な生命力があるということです。
多年草のタンポポは、5年もすれば太くて長い根となり、その長さは1メートル以上にも及びます。
そして、葉の付け根に生長点が有るため、葉が全て枯れてしまっても、雨が降れば直ぐに葉を出し伸ばします。
長い根のおかげで表面が乾ききって他の植物が全て枯れてしまってもタンポポだけは地中深くの水分を吸い上げて生き残れます。
救荒植物として栽培が奨励されていた事実、タンポポの持つ強靭な生命力を考えれば不思議でもなんでもありません。
当たんぽぽ普及協会の経営母体である「株式会社ファンシーフーズ」では、食用タンポポ普及活動を通じて、「食と健康」について日々研究と実証を行っています。
その中で、特に力を入れて行きたい分野が、「肌」に関する疾患分野です。
中国の「医食同源」、韓国の「薬食同源」などに関しても、同時に研究する中で「肌は身体内の状態を見事に反映している」、という事項に大いに注目しています。
当時は、肌の色である程度の疾患予測を行っていましたが、現代では肌の色も然りで肌の状態が大きな要素となっています。
団塊ジュニア世代が成人になるころから急増したアトピーや尋常性湿疹、これはいったい何を物語っているのでしょうか?
この世代と他の世代とでは、何が根本的に異なっているのでしょうか?
そこには、大きな食文化の変化が起こっていたのです。
現在、これに関しては医学的見地も踏まえて慎重に研究しているところであり、まとまり次第成果として各種の方法で発表して行きたいと思います。
ここで話せることは一つだけです、それはこの世代が子供の頃は戦後の高度成長期からバブル経済期にあり、日本に「健康ブーム」が到来していたということです。
この時代の健康的と言われていた食文化、実は最近になって医学的にも栄養学的に間違っていたものが多く有ります。
ある部分では健康に良い物が、逆にある部分では「栄養失調」をもたらしていました、それによって人間本来の持つ免疫力がある種の栄養素を毒だと認識し、異常反応を起こしてしまうようになったのです。
これは花粉症のメカニズムと酷似しています、つまり「尋常性(異常ではない)」という名前が表しているように、病気ではなく免疫力の異常反応によって引き起こされている症状と言えるのです。
当協会と株式会社ファンシーフーズでは、アトピーやアレルギーなどの肌疾患に関してこう考えています。
それは、「臨時的な対処法ではなく、原因を究明し根本から治す方法を提唱していくべきだ」と。
今後、これらの研究を順次発表していきたいと思います。