食用タンポポを研究していてふと思いついたのがタンポポの花を食材にできないかというアイデアです、花そのものを食材にしようとする試みは今後大変意義深いものがあります。
普通は花を食材にしようとはしません、しかし花に茎葉や根に比べて多様な栄養素が詰まっている植物は実に多いのです。
食べられる花を「エディブルフラワー」と言うのですが日本では古来より菊が有名です、新潟の線形に咲く大きな菊の花びらは乾燥され一つの食材としても扱われています、戻して酢のものにするとほんのりとした苦味があり大変美味しいのです。
刺身の飾りにも小さな食用菊が使われることがあります、またランの仲間は南国ではジュースやフルーツの飾りつけに使われ勿論食べることができます。
実はタンポポもキク科の植物です、きっと美味しく食べる方法があるはずです、そんなわけで花という食材をもう少し研究してみる価値があると思っています。
この分野はまだまだ研究が進んでいません、研究すれば多くの栄養価が高く美味しい花が存在しているのではないかと思うのです。
意外や自然界には量も豊富に採れ美味しい花があるのかもしれません、取り合えず乾燥ものですが世界の食べられる花を取り寄せています。
スパイスやアロマテラピーで有名なイランイランは強烈な味と香りで気に入っています、またフレンチラベンダーやカモミールなどはお茶としても愉しめます。
生花の多くが香り付けや飾り用なのですが、ゴールドマリーなどは栄養も豊富で使い方によっては味付けにも充分使えます、現在カレーやシチューに入れてみたりといろいろな研究を行っています。
本来のキノコ栽培は、化学工場のように雑菌が入らないようにした完全なる無菌室で行われます。
ちなみにキノコ栽培の工場に納豆菌やカビが入り込んだら一夜にして全滅します、したがってキノコ栽培農家や酒造所では作業員が納豆や醗酵チーズを食べるのは禁止だそうで買ってくるのさえもご法度なのです。
ところで自然のキノコはどんな状態で生えているでしょうか、ご存じのように雑菌だらけの山や野に生えているのです、ということは自然栽培でもやりようによってはキノコは栽培できるということなのです。
ただし安定的な出荷は望めないし量産はかなり難しいと思います、では家庭で手軽に栽培できるキットにしたらどうでしょうか、キノコ好きな人は買うのではないかと思うのです、無菌室でなくてもできるような品種と菌床を研究すればきっとできると思うのです。
思えば信州育ちの私の子供のころはどこの家庭でも家の裏にはシイタケ栽培用の椎の木の丸太が立てかけられていました、ドリルで穴をあけて菌を植え直径10cm以上の大きなシイタケを毎日のように採っては家庭料理に使い楽しんだものです。
シイタケだけではなくマイタケにエリンギ、高級キノコのボルチーニなどが家庭で手軽に栽培できるようになれば常に土や菌に触れ身体も健康になるのではないでしょうか、自然に生きるとはそういうことなのです。
フレンチの最高級食材である「トリュフ」は人工栽培は不可能とされてきましたが、実はたまたま条件が揃ったようで人工栽培に成功した事例が幾つも報告されています、たまたまも継続すれば必然となります、高い実験材料ですがやってみる価値はありそうです。
イタリアンレストランの中にケースに入った天然のボルチーニが生えていたらどうでしょう、マツタケよりも香りがよく美味しいと言われるボルチーニ、私なら迷わず網焼きやソテーにして贅沢に食します、もしくは野菜とベーコンで作るイタリアントマト煮にたっぷり入れて食します、日本のレストランで提供されるボルチーニは加工済みの缶詰です、風味は勿論のこと食感が生とはまるで違います。
ところで長野県は男女ともに長寿県として知られています、その理由を研究した機関があります、そこで解ったのが年間を通して気圧が低いこと、野菜摂取量が多いこと、そして年間を通してキノコを食しているということです。
菌の塊であるキノコ、食物繊維やミネラルといった解りやすい栄養素だけではなく何か特別なパワーが秘められているのではないでしょうか?
女性は疲れて家に帰ってもそのまますぐ寝ることはできません、メークを落とすために顔を洗わなくてはならないからです、これを怠ると敏感肌の人は翌朝大変なことになると言います。
そんな女性のストレス解消の為にメークしたまま眠っても肌荒れを起こさないコスメが世の中に存在しています、鉱物油を一切使わず医療用の保湿クリームなどをベースに顔料(着色素材)は全て天然のものを使用して肌に優しくファンから支持されています、ここで最も注目すべきは鉱物顔料ではなく天然由来による顔料です。
また短時間のちょいメーク用の簡単に水だけで落とせるコスメもまた別の方向からのコンセプトとして存在します、これは子供用のおもちゃの一つとして既に商品化されています。
これらを総合して機能性コスメと称していますが、各種のニーズにマッチしたこれまでにない商品を作りだそうという調査研究を行っているところです。
肌に優しい天然コスメというと世界的に韓国製に人気があります、韓国は昔から健康先進国で「身体に良い」が美味しいという表現のように料理の基本が健康にある国です、したがって肌につけるコスメもまた刺激の少ない肌に良いものを長期間研究しています。
ここに大きなヒントが有るのかもしれません、肌に刺激の無い天然由来の顔料であれば食品の着色や鉱物アレルギーの人にも優しいはずです。
つまり化粧品のみならず口にするものは勿論のことあらゆるものに応用可能だと思うのです、こういった研究は寝食を忘れるほどに実に楽しいものです。
突然ですが現在世界中に国をあげての「ペット保護」の活動が見られます、その多くはボランティアによるもので私の住む東京都豊島区でも行政とボランティアが一体となって「地域猫運動」が行われています。
多くのボランティアが、地域に住む猫を一旦保護して動物病院で去勢手術やワクチン注射などをさせて解放しています。
人間と野生化したペットが一つの地域で平和に共存できるようにする、これらの活動は是非とも日本全国に広まれば嬉しいと思うばかりです。
犬猫に関してはこういった地域主体の運動が日本中で盛んに行われるようになっていますが、その他のペットに関してはどうでしょうか?
例えば熱帯魚などの魚類や鳥類・爬虫類・昆虫類、これらは逃げ出したり思いの外大きくなって扱いに苦慮した結果、また高価な餌を買う事ができなくなった経済的な理由や引っ越しなどで捨てられていきます。
これらの捨てられた日本在来の種ではない魚類・鳥類・爬虫類・昆虫類は外来種であり、在来種を滅亡させ自然生態系を破壊しつつあります。
川では昔は常に見ることができたメダカやタナゴ、また淡水に生息する貝類はほぼ全滅状態です、その結果ホタルやイトトンボの数も減少し今や日本古来の魚介類や昆虫など多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
鳥類や爬虫類も同じことです、日本の自然では環境が違うため生息できないと思われていた鳥類や爬虫類が都会のあちこちで捕獲されています。
動物は環境に応じてどんどん進化していきます、またそれによってこれまでの自然に生息していた種の生態系も変わってきます。
犬猫だけではなく他の多くの捨てられていくペットの保護、これはその動物の命を守ること以上に日本の自然や生態系を守り人間を守ることに繋がっていくのです。
アメリカでは下水の清掃作業員がワニやカミツキガメに噛まれたニュースなどは毎年のように流れています、とは言え悪名高い外来種だって在来種と同じ命ある動物です、人間の勝手で持ち込まれた命をまたぞろ人間の都合によって捕獲して命を絶とうとしている事実、テレビの某番組を観ていてやるせない気持ちになります。
在来種の命は大切でも外来種の命を粗末ににしてもいいのでしょうか、罪なのは外来種の存在ではありません、まずは有害な生物を持ちこまないことです、さらには得てしまったペットは責任を持って最後まで世話をして命をまっとうさせてあげること、そしてどうしても捨てなければならない事情がある場合はそれを保護する方法を考えることが重要になります。
ということで、将来の私の基地である理想郷にこういった外来種が平和に暮らせる環境を作ってあげたいと思うのです、勿論逃げ出さないようにすることと自然災害を想定して流れ出ることなどが起きない安全策も講じます。
魚類や水性爬虫類は池の外には出ませんから自然環境から安全に隔離することができます、洪水などで流れでない山地を購入してそこに人口の池などを作り理想郷の施設の一つにすればいいのかもしれません。
もしくは在来種が絶滅してしまっている沼や池のある場所に施設を作るかです、私が元気なうちに是非成し遂げたいと思うのです。
ハラール食材とは、イスラム法で決められている食べて良いものと食材に関して処理方法と調理方法を守ったものを指しています。
某国際ホテルでイスラム圏の団体観光客に誤って豚肉を使った料理を出し、帰国後にホテルと旅行代理店が訴訟されるというニュースは記憶に新しいものです。
今後、観光大国日本のインバウンドビジネスを考えていくうえでこのハラールの問題は避けては通れなくなってきます。
ハラールでは食べて良い肉類はイスラム法に基づいて処理された鶏肉が主となります、単純に鶏肉だから大丈夫とは言えないのです。
これらのハラール対応は少しずつ進んできており、専門の食材店も増えつつありますが高価でまだまだ普及段階とは言えません。
また表示に関する法制度も曖昧で、中には正確に言うとハラールではない食材も多々あるのも事実です。
特に肉類と魚介類の処理方法に関しては、誤った方法が堂々とハラール専門の食材販売会社のホームページに表示されていたりします。
これらの問題に関して、正確に「ハラール」を謳うにはどうすべきなのか早急に対策を練る必要があります。
一つはハラール用のメニューの導入、他のメニューと一線を引けば誤って食べるということからは解放されます。
この分野では大きく世界から遅れを取っている日本では早急なる対応が急がれます、逆に言えばこういったカルチャーに基づくような問題は大きなビジネスチャンスでもあるのです。