昔から各種のカルチャースクールやワークショップが開催されています、特に最近の傾向として少人数個別指導型が増えている傾向にあります。
この傾向は開催場所を確保するのに苦労しているという問題が裏に潜んでいます、私自身も過去幾つかの講座を持っていました、幸い自社の会議室を使用できたのですが少人数制のワークショップとなってしまっていたのが実情です。
また習字・料理・舞踊・ダンス・ヨガなどの教室といったニーズも結構あります、これらは水回りや床がしっかりした広い空間が必須であり、これらの特殊要因が問題となり場所を見つけるのは大変苦労を要します。
そこで考えたのですが、キッチン機能付きのダイニングと和室と洋室を揃えたマルチカルチャーサロンというのはどうでしょう、かなりのニーズがあるのではないかと思うのです。
更にはエステティックやマッサージなどの講座も行える施術ベットのある個室やシャワールーム、これらを総合して考えると答えは簡単で出てきます。
つまり少し広めの住居を借りて施設にしてしまえばよいのです、ただ問題があります、それはマンションはあくまでも住居用で住民以外の出入りの利用規制が厳しく自由性が出せなくなります。
ということは一軒家ということになります、しかし今度は都内で一軒家の空き家を探すのは家賃が高額で非常に難しくなります。
ちなみにちょっと調べてみたら予想以上に高いのです、管理者の給与を入れればコストがまったく合いません。
ニーズが有り方法もクリアしているが問題は収支のみです、ここで思考視野を広げてみると可能になる方法がドンピシャで浮かび上がってきました。
要は可能にする方法は何かではなく、何故不可能なのかというところに解決のヒントが隠されているのです。
「駆け込み寺」の意味は、「窮地に陥った際に頼る場所」を指し発祥は江戸時代に遡ります、当時は夫婦が別れるときは必ず夫側から離縁状を渡されるという夫側からの一方的に離縁されるのが慣わしでした。
当時は妻の方から離縁したい場合の方法が有りません、そこで幕府が定めたお寺を「駆け込み寺」としてそこに助けを求めて来た場合には住職が調停を行い離縁できるようにしたのです、夫側が納得しない場合は寺社奉行がそれをサポートすることになっていました。
ここでルールが在ります、駆け込み寺に助けを求めて逃げてきた妻は追いかけてきた夫にお寺の近くで捕まったとしても草履(わらじ)を寺に投げ込めば「駆け込み」成功となったそうです。
さて、こんな駆け込み寺ですが現代においても経営者だけではなく会社員など多くの人にとって各種のニーズが在るのではないかと思うのです。
過去行っていた法人個人問わない再生コンサルティングでは相談に来るのが遅すぎるという場合がほとんどでした、債権者が債権保護の処置を執った場合は債務者側は何も行えません、良くて債権者主導での和解を取り付けるのが関の山です。
弁護士に相談する方が良いのか、それともまだ最悪を避けられる手は有るのか、当然普通の人は債権債務に関する民法や再生テクニックなどを知る由もありません。
また思わぬ未払いなどで生活原資ショートの緊急事態もあります、そんな時に適切なアドバイスを受けられたり対処法を教えてくれる存在があったら救われるのではないかと思います、経営者だけではなく一般庶民の人が第三者に相談したい事はこれからの時代は極めて多くなると思います。
多くの人生構築支援事業への入口戦略の一つとしてこういった窓口を設けるのはどうかと考えているのです、知る人だけが知る「駆け込み寺」、デジタルマーケティングを使って世間に浸透させることも重要になります。
何かの際にとっさに頭に閃いて連絡してもらうのがスマートなデジタルマーケティングです、数年前にブームになったプッシュ型のマーケティングは次代には確実に淘汰されていくのです。
ということで私は既にサービスを開始してしまいました、全国に一緒にやって頂ける人に窓口業務を委託したいと思っています。
「エージェント」とは依頼人に代わりその専門性のある分野において代行や代理業務を行う人もしくは組織を言います、私は過去多くの事業を創出する中で多くの企業と提携してきました、またこれを通して会計士や税理士、そして弁護士に司法書士といった多くの士業の方とも提携してきました。
人脈と言えばほとんどの人は担当者か良くても課長や部長レベル、それも知っている程度がほとんどです、したがって業界を代表するような企業のトップに頼みごとができる人は稀だと思います。
これからの時代は事業も消費者ニーズも多様化していきます、そこで必要なのが各種の問題をクリアできるノウハウと本物の人脈を持つ人へのニーズです。
また多くの業界に精通している必要があります、取り扱う商材も多様化してきますのでその知識もまた必要になります。
こういったニーズにワンストップで応えられる人は極めて少ないと思います、だからこそ大きな価値が生まれるのです。
ちなみにワンストップとは、様々なサービスを一度に受けられ目標達成まで止まることなく推進できることを指して言います。
更に特許や技術に加えて海外展開に精通していたら怖いもの無しです、専門分野のプロと上流に繋がる人脈を持つ人を揃えれば総合経営コンサルティングファームとなります。
今回の話しは「養蚕」、つまりカイコの養殖です、これを考えているということは食と健康に結びつけた「食虫」かと思われるかもしれませんがまったく違います。
確かに現在医学界でも昆虫の栄養素や医薬品への応用として多くの研究がなされています、特に癌治療薬としてカイコガの幼虫やサナギのタンパク質が癌細胞の増殖を抑える効果などが実証されつつあります。
昆虫全般にコレステロールゼロのプロテインスコア100の高タンパク質で構成されていることが知られており、食材としても世界中で研究されている事実もあります。
中国にはセミの養殖が盛んで、これはサナギの殻がアレルギー全般に効果があることが知られており漢方薬の原料としています、昆虫は多くの研究素材になっていくのは間違いありません。
また昆虫の生態や形状は昔から飛行体やロボット移動方式としてのモデルになっています、新幹線やスポーツカーの流線形は水性昆虫の完璧なまでの流体力学的なカーブから生まれており空気抵抗をほぼゼロにまで近づける事に成功しています。
更にはチョウや甲虫類の一部に見られるメタリックな色彩は表面の反射構造から起きており、これらは塗装技術や迷彩技術などの光学としての応用が盛んにおこなわれています。
ロボットの移動方式では6本足移動の動きが再現されており、地上がどのような形状であっても高速で安定した移動が可能となり、特に惑星探査ロボットや災害時の救助ロボットなどに応用されています。
こうした多くの分野で昆虫は益々研究素材として扱われていくことになります、ところで私が養蚕のどの分野に興味を持っているかと言うと、それは捨てられていくカイコの繭(まゆ)の外側の茶色く堅くなっているところです。
カイコの繭は絹そのもので非常に繊細かつ丈夫な繊維です、このカイコの繭の外側は内側の絹になる部分に比べて高タンパク質で多くのレアな栄養素がびっしり詰まっています。
これらを専門に研究しているベンチャー企業も存在しているくらいで、一旦粉状にして再生すると高抗菌剤としての応用などが研究されています。
このシルクパウダーを繊維に練り込むと菌が殆ど増殖しない抗菌布が完成します、これは医療だけではなく多くの分野でニーズがあります、また応用例は未知数と言っても過言ではありません。
この抗菌布ですが、実験では靴下に加工した場合ではほぼ100%菌の繁殖を抑えてまったく臭わない靴下が既に完成しています。
問題は繊維が綿だけのものに比べて弱く繰り返し洗濯すると徐々に繊維が解れてしまう点です、これは混合する素材を研究すれば解決できる問題だと考えています。
調べれば調べるほど天然素材としての利用価値が解ってきます、菌類の研究の真逆な陰陽の要素を持つ高抗菌剤としての研究は大きな意味が有るように思えてなりません。
インフルエンザウイルスやコロナウイルスを完全にシャットアウトするフィルター(マスクなど)・菌を使用する工場でのクリーンルームでのエアフィルター・水耕栽培での嫌気性バクテリアの増殖防止など、その応用範囲は無限大です。
菌の研究と抗菌剤の研究、この陰陽真逆の研究が何時かはどこかで何かをきっかけに結びつくような気がしてならないのです、自然界全ての事項に陰陽は一体となって存在しています。
土地や建物などの不動産取引ですが、意外と知られていない事実が不動産取引は不動産会社を通す必要がないということです。
つまり売りたい人と買いたい人が相対で価格を決めて売買できるのです、また所有権の移転登記もやろうと思えば自分でできます。
売買だけではなく賃貸も同様です、昔は賃貸はほとんど大家さん自身が台帳を作って家賃も回収していました。
では、なぜ皆さん売りたい人も買いたい人も仲介手数料を支払って不動産屋に依頼するのでしょうか?
不動産の売買や賃貸はそういうものだという仕組みがいつの間にか作り上げられ、それに従うのが当たり前だと思っているからです。
また個人では契約等が面倒でトラブルになったときにも厄介です、それを回避する意味が大きいのかもしれません。
私は今後「個の時代」になり仲介業は無くなりはしませんがかなり淘汰されていくと思うのです、仲介無しの不動産取引の方法は一つです、本来的な不動産テックを実現させる日が近いのかもしれません。