2024年8月28日 08:00
掃除に良く使われている化学雑巾、埃を綺麗に吸着し拭いた後も何か光って良い感じです。
昔から床や家具の掃除には何かと重宝されています。
しかし、オーディオ製品には天敵なので絶対に使わないようにしましょう。
この化学雑巾は油成分によって埃を吸着しているのです、だから拭いた後は表面の細かな凸凹に油成分が染み込み輝くのです。
この油成分ですが、時間が経つと酸化作用により金属表面に薄い皮膜のようなものを形成させ濁ったような色調を残します。
オーディオの中古市場では、この状態を「クスミ」と呼んでいます。
金属は経年経過で少しずつ酸化し自然にくすんでくるものですが、そういった自然なくすみかたとは違い薄い皮膜のようなクスミが付くのです。
自然なくすみは何をしても取れないのですが、皮膜によるクスミは軽い場合はアルコール、強力な場合はベンジンで取る事ができます。
ただ、細かいところまで綺麗にするのは綿棒を使ったりで大変な労力を要します。
また、オイルは絶縁体です、コネクタなどに皮膜がこびりついた場合は接触不良を起こさせます、これがオーディオ製品を劣化させる最大のリスクです。
更には、この皮膜が梅雨の時期に湿気と暑さでベタ付くこともあり更に汚れを吸着しやすくなります、また使用感もよくないものになります。
オーディオ製品の掃除には、必ずマイクロファイバークロスを使いましょう。
マイクロファイバークロスは、細かい繊維によって埃や油成分の汚れを絡み取るもので薬品は何も塗布されていません。
金属やガラスの表面に付いた手垢(皮脂汚れ)も綺麗に落とせます。
電化製品を売っているお店には必ず置いてありますから、何枚か買っておくと何かと便利です。
電化製品だけでなく、使い込んで捨てる前のマイクロファイバークロスで窓ガラスの仕上げ磨きに使うとピッカピカになりますよ!