最新エントリークラスのプリメインアンプの実力のほどは?-1~ヤマハ A-S301
2024年8月26日 08:00
オーディオ道楽復活と同時に、無性にイマイマのプリメインアンプの音質が気になりエントリークラスのアンプ数台を購入して音質を確認しました。
その中で特徴的な音質だったのが、ケンブリッジオーディオAM5と、このヤマハA-S301(2014年発売、4万円)でした。
ヤマハA-S301
上のCDプレーヤーはパイオニアPD-10AE
この価格ながらも高性能DAC内蔵で、定格出力60Wでスピーカーを選ばず余裕で鳴らします。
またバイワイヤリング接続が可能であり、スピーカーを2セット同時にドライブすることができます。
低音域用のパッシブウーハーと中高音域用の小型ブックシェルフで高音質化を図れるし、バイワイヤリング仕様のハイエンドスピーカーセットも難なく繋げます。
更に、サブウーハー用の専用プリアウトが有りますのでアクティブ型(パワーアンプ内蔵)のサブウーハーを繋いで2.1Chステレオを手軽に愉しむことができます。
スペック上はまるでミドルクラスのアンプ並みで、価格から考えれば10年前とは有り得ないほどのハイコストパフォーマンスを誇ります。
さて肝心の音質ですが、往年のバリバリ押し出すヤマハサウンドがすっかり大人しくなり、マイルドというか全音域に渡って澄んでいるのですがシャープな押し出し感はイマイチです。
ただ、アコースティック系の楽器の音色が綺麗なのは流石にヤマハアンプです。
張り出し感こそありませんが、ナチュラルな音色で長時間聴いていても疲れません。
これはあくまでも好みの問題になりますが、クラシックやアコースティックジャズなど静かな音楽を聴くには上品な音質ですが、音量を上げるとスケール感が出てくるので妙に納得させてしまう音色です。
雑味が無いのでどんなスピーカーでも合わせられますが、小型ブックシェルフならデノンやオンキョーが音色的に合う気がしました。
JBLやフォステクスは中高音域が綺麗なのですが、逆に高域が特に耳についてしまってうるさく感じてしまいます。
トータル的な評価で言えば、価格からは考えられないほどの音色でありコストパフォーマンスはかなり高いと言えるでしょう。
見た目も数ランク上の20万円以上する上位機種との差異がほとんどなく、豪華さもスタイルも抜群です。