2024年5月20日 07:00
「恵方巻き(えほうまき)」とは、「豆まき」と並び節分の日の夜に吉方に向けて食べる太巻き寿司のことで、近年に日本で生まれた習慣です。
コンビニエンスストアーが戦略的に仕掛けた商品で、今では全国区の行事として定着しています。
1989年に関西で定着していた恵方巻きを広島地方で売り出したのか最初で、その後1998年より全国のチェーンストアで売り出しを開始しました。
この「恵方巻き」の起源は、江戸時代末期の大阪船場(商人の町)で商売繁盛の行事として始まったとされます。
戦後しばらく途絶えていましたが、1974年に大阪の海苔問屋により海苔のセールスイベントとして復活したものです。
この「恵方巻き」の意味は「福を巻き込む」というもので、七福神にちなんで七種の具を入れた太い巻き寿司としています。
それを節分の夜に恵方(吉方)に向けてかぶりつきます、つまり福をかぶりついて取り込むという意味があります。
もう一つ、形と色から「豆まきで退散した鬼が置いていった金棒」と言う意味もあり、厄払いの最後の仕上げに食するのだといいます。
ここでルールがあります、それは笑顔でしゃべらず黙って食さなければいけないということです。
もう一つ重要なルールは、絶対に切ってはいけないということです。
これは「縁を切る」に繋がり縁起が悪いとされています。