2024年5月 6日 07:00
年末に飾られる「鏡餅」ですが、室町時代後期に繁栄と一年の安全を祈願して武家屋敷に始まった鎧と餅や昆布などの縁起物を飾る「具足餅」が庶民に定着したものです。
「鏡餅」の語源は形が平たい円形で当時の手鏡に似ていることから名づけられたもので、12月28日の末広がりで幸福を意味する「八」の字の付く日にお供えされ、通常1月11日にこれを雑煮や汁粉にして食べます、これを「鏡開き」と言います。
同じ頃にお祝い事として定着している行事に「七草粥」があります。
これは、年の最初の節句である「人日の節句=1月7日」に春の七草を刻んで入れて食べるお粥のことです。
人日(じんじつ)の節句は、他の節句同様に中国古来の文化であり日本に伝来した文化の一つです。
春の七草とは、セリ・ナズナ(ぺんぺん草)・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(かぶの葉)・スズシロ(大根の葉)です。