現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
a や the などの冠詞は日本語にはない概念なので苦手意識が多い学習者が多いようです。
とくに the については「既に話題に出たもの、または特定のものを表すときに使う」ということくらいしか学校では習わないかもしれません。
理解が難しい the ですが、最低限おさえておくと良いポイントや、覚えておくと良いイディオムなどをご紹介したいと思います。
☆よくあげられる例に以下の2つがあります。
<例文1>
She already left office.「彼女はもう会社を辞めました。」
She already left the office. 「彼女はもう帰宅しました。」
<例文2>
Do you have time?「お時間ありますか?」
Do you have the time?「今何時ですか?」
場所や建物や物などに対して the を使う時は、それら自体に焦点があたる。使わないときは、その場所や建物や物で行われると連想できるできごとや行動を表す。
leave the officeは「その建物自体を去る」というニュアンスで「帰宅する」 という意味になり、leave officeだと、会社で行われること=つまり働くというできごとや行動を表し、「働くことを去る」つまり「辞める」という意味になります。
timeも、the を付けることで時計を表し「何時ですか?」という意味になり、付けないことで時間(なにかをするための時間)というイメージになります。
☆こういった理由から、以下の例のようにニュアンスが変わってくることが理解できると思います。
<例文3>
I went to prison.「私は服役した。」
I went to the prison.「私は(用事があって)刑務所に行った。」
<例文4>
He went to sea last month.「彼は先月、航海に出た。(船乗りになって海に出た。)」
He went to the sea last month.「彼は先月(レジャーなどの目的や何かの用事があって)海に行った。」
<例文5>
I need to go to hospital.「私は病院に行かなくてはならない。(診察や治療、入院をしなくてはいけない。)」
I need to go to the hospital.「私は(お見舞いなどの用事があって)病院に行かなくてはならない。」
※ 診察を受けるときは通常 see a doctor と言います。
☆以下の3つのイディオムは、なぜ冠詞が入らないのかという疑問でよく挙げられる例ですが、上記の理由によるものです。(特定したいときはtheを入れて使えます。)決まった表現ですので、そのまま暗記してしまいましょう。
go to school「学校に通う・学んでいる・学生である」
go to class 「授業を受ける」
go to bed 「寝る」
☆the があるかないかで意味が違うイディオムです。ニュアンスの違いをイメージしながら、一緒に暗記しましょう。
in case of と in the case of
in case of「もし~が生じたならば」「~の場合に備えて」
in the case of「~について言えば」「~に関しては」
in front of と in the front of
in front of「~の前に、~の目の前に」
in the front of「~の前部、最前部に」
in back of と in the back of
in back of「~の背後に」
in the back of「~の後部、最後部に」
自然な英語を話すのために大事な冠詞ですので、難しいですが少しずつ感覚を掴んでいきましょう。
ネイティブ同士の会話ではビジネスでも日常でもイディオムや慣用句が実によく飛び交っています。教科書では習わないので、ネイティブ同士の会話についていけないと感じる原因の1つでもあると思います。
今日はよく使われるイディオムをいくつか紹介したいと思います。
smarty-pants →「知ったかぶりな人」
思い上がったり、賢さをアピールしようとする人という意味で使われます。
people person →「人当たりの良い人」
社交的で協調性がある人、人付き合いの良い人というポジティブな意味で使われます。
face the music → 「報いを受ける」
自分の言動が招いた(悪い)結果を認め、潔く受け入れるという意味になります。
rules of thumb →「経験則」
例えば麺を茹でるときに油を入れればくっつかない、風邪の時にはたくさん水を飲むなど、科学的ルールはないけれど多くの人の経験に基づいた実用的な方法、一般的なおすすめの方法という意味で使われます。
直訳すると「親指のルール」で語源は諸説あるそうですが、ニュースの記事やビジネスの場面でもよく使われる慣用句です。
find my feet →「(新しい環境に)慣れる」
新しい環境や状況に対応できるようになったという意味で使われます。ここから派生して「自信がつく」「1人前になる」という意味でも使われます。
in a nutshell →「要するに」
ナッツの殻に詰まっているさまを表し「要するに」「まとめると」という意味になります。アカデミックな文章でもよく使われる身近なイディオムです。
イディオムや慣用表現はとてもたくさんありますが、少しずつ暗記していくことでストレスなく会話ができるようになりますので楽しんで覚えていきましょう!
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
日本語でも「郷に従おう。」「天命を待とう。」などの、ことわざの一部を使った独特の言い回しがあるように、英語でもよく使われる共通の表現があります。今日はビジネスでも日常会話でもよく聞くことわざフレーズをいくつかピックアップしました。
Don't count your chickens before they hatch.
卵がかえる前にひなを数えるな→捕らぬ狸の皮算用
A: Sales this month are strong. They're right there.「今月は売上が順調だよ。もう一歩で契約がとれそう。」
B: Don't count your chicken! 「捕らぬ狸の皮算用しないでね!」
The early bird gets the worm.
早い鳥はミミズを捕まえる→早起きは三文の徳
そこから派生して、early birdは「早起きな人」または「早めに行動する人」を表します。
I'm not a early bird.「私は朝型人間じゃない。」
※それと逆に夜型の人をNight owlと言ったります。
Are you an early bird or a night owl?「朝方ですか、夜型ですか?」
The grass is greener on the other side of the fence.
塀の向こう側の芝はいつも青い→隣の芝生は青い
以前、同僚がこのように使っていました。↓
"I've seen the other side of the fence, but I realized that it wasn't always greener there as much as I thought it would be."
「隣の芝生が青く見えていたけど、思ったほどいつも良いとは限らないということに気づいた。」
Actions speak louder than words.
行動は言葉よりも雄弁だ→言葉でなく行動で示しなさい
A: I'll make it up to you. I promise.「かならず埋め合わせするから。」
B: Don't promise me anything. Actions speak louder than words.「言葉ではなく行動で示して。」
The apple doesn't fall far from the tree.
リンゴは木から離れたところから落ちない→「親を見れば子がわかる」
ネガティブな意味でつかわれるので、わざとappleをorangeにしてThe orange doesn't fall far from the tree.として強調したり、appleをさまざまな単語に変えて使われたりします。
Haste makes waste.
急げば無駄が出る→急がば回れ
Easy come easy go.
得やすいものは、失いやすい
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
英語圏では"have got"を頻繁に耳にします。意味は"have"とまったく同じです。
Do you have a pen? ではなく、Have you got a pen? と言う人もいるほどに、have got はネイティブたちにとって自然な口語表現になっています。
イギリス人の同僚は「特にこれといった理由はないけれど、have単体で使うよりも、have gotで使う方が多い。」と話していました。
2つの意味はまったく同じですが、have gotの使い方には少し特徴があります。
■ have gotは、have+動詞の現在完了形と間違えられやすいですが、現在完了形ではありません。
■ I have got「アイハヴゴット」や He has got「ヒーハズゴット」ではなく I've got「アイヴゴット」や He's got「ヒーズゴット」というように、省略形で書いたり話したりするのが一般的です。
■have gotは現在の状態を表す表現のため、過去形で had gotというような使い方はできず、現在形のみで使われます。
~~ have got を使ったフレーズ~~
① I've got a few errands to run.→「ちょっと用事があるんです。」
errand は銀行やスーパーに行ったり、近場で済ませる日常生活のちょっとした用事や雑用という意味です。
errand と比較して家の中で済ませる家事を chore といいますが、家事のことも errand を使うネイティブも結構いるように思います。様々な場面で使える便利なフレーズです。
run errands は「ちょっとした用を済ませる」という意味のイディオムです。
② I've got your back.→「私が付いてるから」
I'm in your corner.も同じ意味で、どちらも定番のフレーズです。
③ You've still got it.→「まだまだいけるね。」
腕はさびてないねという決まり文句です。
④ He's got the skills to pay the bills.→「彼は有能だ。」
請求書を払えるスキルがある=それで食べていけるほど有能だと褒めるときのフレーズです。skillsとbillsで韻を踏んでいます。
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
track と聞くと、「トラッキングする=追跡する」という意味くらいしか思い浮かばない馴染みの薄い"track"という英単語ですが、英語圏ではこのtrackという単語をよく耳にします。
今日はよく使う表現をいくつかご紹介します。
① on track→「順調である、軌道に乗っている」
■プロジェクトの進捗を聞かれて、
A: How is everything?「調子どう?」
B: We're on track so far.「今のところ順調です。」
■料理を教わっている場面で、
A: This is how to clean a fish.「魚はこうやって開きます。」
B: Let me try. Well.., am I on the right track?「やってみます。えっと・・これで合ってる?」
■最近やる気がしないという相手に、
A: I've been slacking off recently.「最近さぼり気味で。」
B: I know that you can get back on track.「あなたならまたうまくやれるよ。」
② get off the track→「本題から外れる」
■会話が弾んで話がそれていると気づいたときのひとこと、
I think we're getting off the track.「本題からズレてきたね。」
③ down the track→「将来」
■I believe that I would be successful down the track.「私は将来、成功すると信じています。」
■If I let go of this desk now, I would be regret someday down the track.「今この机を手放したら、私はいつの日か後悔するだろう。」
④ lose track of ~→「忘れる」「見失う」
/keep track of~→「記録する」「(注意深く)経過を追う」
■You lose track of time when you're having fun.「楽しいことをしているときは時間を忘れてしまいます。」
■I lost track of how much I spent for cloths last month. 「先月、服にいくら使ったか忘れました。」
■I keep track of calorie intake everyday.「私は毎日、摂取カロリーを記録しています。」
■We need to keep track of industry trends.「業界の動向を追う必要があります。」