スポーツには一般的に play を使いますが、play が使えないスポーツもあります。それらには go や do を使います。
今回は play / go / do の使い分けをお伝えしたいと思います。
play
チームで競うスポーツや、ボールや道具を使うスポーツ、対戦相手がいるチェスやダーツ、テレビゲームなどにも使います。
play basketball : バスケをする
play golf : ゴルフをする
play tennis : テニスをする
play football : サッカーをする
play rugby : ラグビーをする
play hockey : ホッケーをする
play badminton:バドミントンをする
play darts:ダーツをする
play video game テレビゲームをする(※テレビゲームは和製英語です。)
go
~ing 形で表されるスポーツやアクティビティ、レジャーなどに使います。
go running:ランニングをする
go cycling:サイクリングをする
go surfin: サーフィンをする
go scuba diving:スキューバダイビングをする
go snowboarding:スノボーをする
go camping:キャンプをする
go fishing:釣りをする
go hiking:ハイキングをする
go mountain climbing:登山をする
go driving:ドライブをする
do
格闘技やボールを使わないスポーツ、一人で行うエクササイズなどに使われます。
do judo:柔道をする
do karate:空手をする
do yoga:ヨガをする
do aerobics:エアロビをする
do athletics:陸上をする
do gymnastics:体操をする
do sit-ups:腹筋をする
do some weight training(※ ing 形の動詞ですが go ではなく do を使います。さら some を付けて、do some の形で使われます。)
今日は、教科書で勉強したけれど実際にはあまり使われない英語表現についてです。
1. How do you do?
はじめまして、という初対面の挨拶です。
非常に古風でフォーマルなので、I'm good. のようにカジュアルに返事ができない挨拶です。返事は同様に How you you do? と返します。
国や地域によって今も使われていますが、古風さがゆえに富裕層のジョークとして使われたり、いわゆる死語のように扱われている地域もあるので、初対面での挨拶には一般的な
■ Nice to meet you.
■ I'm glad to meet you.
などを使う方がおすすめです。
2. I beg your pardon?
聞き返すときにつかう定番のフレーズです。
かしこまりすぎて「今なんておっしゃいました?」と少し怒っているようにも聞こえてしまうので、pardon を使うなら pardon me? やpardon? くらいで十分です。
Pardon 自体を古風すぎて使わなくなったと言う方もいますが、普通に使う・年配の人が使う・イギリス英語圏ではたまに聞く、など実際には様々のようです。
聞き返すときによく使われるのは
■ Sorry?
■ What's that?
■ Could you say that again?
■ Excuse me? (強めに言うと、今なんて言いました?と怒っている雰囲気になってしまうので少し注意しましょう)
3. whom
who の目的格であるwhomです。
whomの文法例
①疑問詞
I bought a present for her.
「彼女にプレゼントを買いました。」
→ 疑問形にする「誰にプレゼントを買いましたか?」
Whom did you buy a present for?
または、For whom did you buy a present?
②関係代名詞
I met the person yesterday. The person was very talented.
「昨日、人に会いました。その人はとても才能豊かでした。」
→ 1文にまとめる「昨日会った人はとても才能豊かでした。」
The person whom I met yesterday was very talented.
日常会話でこれらの文法を意識して whomを使うのが堅苦しいので、whoで済ませてしまおうというわけです。そうすると以下のようになります。
■ Who did you buy a present for?
■ The person who I met yesterday was very talented.
よく聞くフレーズで、
■ For who? 誰に?
■ With who? 誰と?
がありますが、もともとは For whom? With whom? が文法上では正しいです。
ある海外ドラマで、生徒が For who? と言ったら、厳しい先生が You forgot "m"! と叱るシーンがありました。絶対に whom を使わないわけではないけれど、whom を使うのは堅苦しいという風潮が一般的になりつつあるようです。
今はたくさんの学習ツールがあります。できるだけ最新の教材で勉強したり、動画やネット配信などで生きた英語に触れる機会を増やしていくことがおすすめです。
コロケーションという言葉をご存知でしょうか。
IT用語としてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、文法用語としては「自然な表現とみなされる語と語の繋がりや組み合わせ」を指し、連語などと訳されています。
どの言語にもコロケーションがあります。
日本語の例だとたとえば「服」は「着る」ものですが、「帽子を着る」や「靴を着る」とは言わず、「帽子」は「かぶる」もので「靴」は「履く」ものです。「本」を「読む」と言いますが「辞書を読む」とは言わず「引く」を使います。間違っても通じないことはないですが、日本語ネイティブにとっては不自然な文章に感じますよね。
単語にはそれぞれ強い結びつきがある単語があり、それらが自然な日本語表現になります。
英語でも同じようなことがあります。
たとえば、強い雨をいうときは heavy rain で strong rain とは言いません。濃いコーヒーというときは heavy coffeeではなく strong coffeeです。薄いコーヒーは light coffeeではなく weak coffeeです。固い友情は hard friendship ではなく strong friendship が正しい表現です。
これらはコロケーションでよく出る例です。自然な英語で表現するとどうなるでしょうか?
①犬の散歩をする
②傘をさす
③洗濯する
④電話に出る
⑤辞書を引く
⑥シャワーを浴びる
⑦医者に診てもらう
⑧罪を犯す
⑨契約する
こちらが自然な英語表現です。
①犬の散歩をする → walk a dog
②傘をさす → open an ambrella
③洗濯する → do a laundry
④電話に出る → answer the phone
⑤辞書を引く → consult a dictionary
⑥シャワーを浴びる → take a shower
⑦医者に診てもらう → see a doctor
⑧罪を犯す → commit a crime
⑨契約する → sign a contract
自然な英語を話す発想力を鍛えるために避けられないコロケーション。
今はコロケーション用の無料オンライン辞書サイトもたくさんあるので、知らない単語に出会ったら活用して覚えると便利です。
日常会話やビジネス会話でネイティブがよく使うフレーズを集めました。
① Please give me some slack.「大目に見てください。」
slack のもともとの意味は、ロープが緩んだ様子を表します。そのイメージから派生して比喩的に使われています。
■No slacking off.「サボらないで。」
■He is a slacker.「彼は怠け者だ。」
■My mouth went slack.「私は口がポカンと開いてしまった。」
■She left early. I need to pick up the slack.「彼女は早退してしまった。彼女がやり残した仕事を私がやらなければいけない。」
② Let's go with plan B.「代替案でいきましょう。」
代替案のことを "plan B" と言います。当初の計画がうまくいかず、代替案でプロジェクトを進めるときなどによく使われる表現です。
③ Don't steal my thunder.「私の注目(されるチャンス)を奪わないでください。」
自分の大ニュースや注目を別の話題で奪われてしまったり、自分の技をマネして栄光を横取りされたときなどに使われる定番フレーズです。
④ Don't take it personally.「悪い意味でとらないでください。」
相手に対して「気を悪くしないでね」という意味で前置きで使ったり、気を悪くした相手に「個人的な意味で受け取ってはいけない」と注意したりたしなめるときに使われる表現です。
■ Don't take it personally, but I agree with his opinion.
「気を悪くしないでね、でも私は彼の意見に賛成です。」
■ You don't have to take it personally.
「そんなにむきになってはいけない。」
⑤ I broke even.「元が取れた。」
とんとんになるという意味で「利益はないが元は取れた」というニュアンスで使うことが多いです。たとえば食べ放題で「元は取れた」と言いたいときなどにも使えます。
⑥ It's above and beyond.「期待以上の結果です。」
期待した以上のサービスを受けたり、テストや仕事のプレゼンでうまく行ったときなどに使われるフレーズです。
直訳とは違う意味を持つ定番フレーズがあります。
今日はそんなフレーズをいくつかご紹介したいと思います。
① That rings a bell. 「思い当たる節があります。」
ピンとくる、というニュアンスです。
② It's up in the air. 「まだはっきりしていません。」「未解決です。」
日本語でも「宙に浮いている」と言いますね。
③ You're on the ball.「あなたは正しいです。」
状況をよく理解して正しく的確な行動を取っている、順調に進んでいる、という意味で使われます。
④ It's not rocket science. 「難しいことではないです。」
似たようなフレーズに "It's not brain surgery." があります。脳手術をするわけではないという意味から「そんなに難しいことじゃない」「簡単なこと」という意味になります。
⑤ It's a piece of cake. 「楽勝です。」
「お安い御用です。」という意味で使ったり、容易いことだと伝えたいときに使います。
⑥ It's not my cup of tea.「私の好みではないです。」「私が得意なことではないです。」
好きではないことをやんわり伝えたいときにもよく使われます。
■ Math is not my cup of tea.「数学は得意ではないです。」
■ I love Japan, but karaoke is not my cup of tea.「日本は好きですがカラオケはあまり好きではないです。」
⑦ That's food for thought. 「それは判断材料になります。」
検討するのに必要な材料、思考の種という意味でビジネスでもよく使われています。
■ Here is food for your thought. 「ご検討頂く際のポイントです。」
これらを判断材料にご検討ください、と相手にアピールポイントを提示したいときなどに使える便利なフレーズです。