工事が進んでいきますが、とりあえず判断に迷ったものは残置しておりました。
使えると思ったのですが、改修後の建物の使い方を考えると利用方法が見当たりません。
誰かに再利用していただければとリサイクル業者に見積もとりましたが、高級メーカーのもの又は7年以内のものでないとリサイクルはできないとのこと。
引き取って廃棄することもできるそうですが、なかなかの金額です。


代表に相談し、工事の途中でしたが、内部の和ダンス、洋ダンス、食器棚等10台ほど、外の物置1台を急遽廃棄することになりました。

自分たちで廃棄することも検討いたしましたが、工事の段取りをしている材木屋さんと左官屋さんに、工事で廃棄物が出るのでそれらと一緒に廃棄していただくことに。
昔の職人気質の方々なので、付き合うことになったらとことん付き合っていただけます。
とても心強い!!
リユースが流行っている昨今、簡単にリサイクルで引き取ってもらえると思っておりましたが、リサイクル業界にも様々な基準などがあることを知り、勉強になりました。

電気設備も更新します。
代表からの最初の指示は、昔の建物は器具に直付けになっている配線が多いので、アタッチメントに交換すること。
理由は簡単です。
安全優先!
電気にとても詳しい知識のある代表の言葉に納得です。
また、ここで一般的にはない指示が・・・。
全て交換!!
全てとは古い照明やエアコン、電化製品だけでなく、換気扇、スイッチ、コンセント、ブレーカーまで。


棟梁も電気屋さんも50年を超える経験をお持ちですが、そこまで交換するのは初めてだそうです。
改修工事ではありますが、使えるものは使うという改修工事の感覚は半分捨てて臨まなくてはなりません・・・。

給排水衛生設備も古いので交換していきます。
洗面台は水道屋さんのお勧めがあるということなのでそれに。
便器は代表から色の指定があり、ブルーグレー!
百戦錬磨の水道屋さんも「ん?」
色付きの製品もありますが代表の指定の色がないので悩まれます。
昔はINAXなどのメーカーがブルー、ピンク、グリーンといろいろな色を作っていましたが、今は掃除や健康管理等の理由からホワイトが主流となっています。
いろいろ悩みましたが、成熟されたモデルを提案していただき、一件落着。
そのほか水栓は現状と同等の製品で交換する程度になりました。
代表の発想にはしばしばドキッとします・・・。
改修工事の材料や色決めです。
壁の材料は豊かな経験から材木屋さんが見繕ってくれます。
建物に合う壁材を2種類提案していただきました。
代表はナチュラルで味のある上段の節のあるものに。

天井はこの壁材に合わせた柄のクロスを張ります。
和室の目透かし天井はどのように張るのか確認すると、
薄いベニヤ板を捨て貼りして張るので問題ないとのこと。

なお、床は前回と同様の材料です。
いよいよ内部の工事が始まります。

改修に際し、使えるものと使えないものを分けていきます。
建物の中に備品があると工事の障害になるので、着工前に片づけです。
内部の不要なものは農作業小屋に、外部で壊れていたり錆が酷い道具などは一か所にまとめます。

普通は退去前に全て撤去するものですが、代表の配慮もあり、こちらで整理しました。
その後は、前の住人の方が廃棄コンテナを依頼し、全てきれいに。

これで、気持ちよく工事ができます。