2022年12月 2日 09:00
理由もなく突然力が出ず何に対しても無気力になってしまうという周期があります、そんな時は「天が与えた休暇」と考えしばらく仕事のことを考えずに心身を休ませることが肝要です。
私事ですが、この突然無気力になる症候群が最初に起きたのは起業1年後のときです、起業前の3年間は毎日が徹夜状態でも疲れ知らずで体力も精神力も漲っていました。
ところが起業後1年ほど経ったころ突然起きられなくなったのです、気が付くとお昼を回っていたなど珍しくはありませんでした。
ここで正確に言っておきますと寝ているのではないのです、身体が気力的に起き上がれなくなるのです。
本当に自分がどうなってしまったのかと思うほどに酷い状態でした、それが半年ほど続いたと思います、その後は突然のように元に戻りバリバリ仕事をこなせるようになりました。
こんな症状が経営歴40年で3回ほどあります、最も長い時では1年以上というのも記憶しています。
こんな時期に社員が頑張ってくれて経営的には特に大きなトラブルにもならずに済んだのは幸いでした、この時ほど社員のありがたみを感じたことはありません。
ところで、この突然の「ぷっつん症候群」とはいったい何なのでしょう?
会社員時代には一切なかったことなのに会社を離れた瞬間に経験するようになります、経営上やお付き合いでの過去経験した事のないほどの緊張感、避けて通れない各種の重圧、そんなストレスが知らないうちに溜まっているのかもしれません。
脳は無意識の領域で心身に危険を感じると危機回避の目的で表面思考を止めてしまうことがあります、つまりこれは脳が正常に機能している証拠でもあるのです。
これを無理して頑張ると本当に危険な状態になるのかもしれません、経営者だって人の子です自然の摂理と本能に従うことも大事なことだと思います。
最近では新型うつとか現代うつとか呼ばれている症状によく似ています、まさにこれなのかもしれません。
そんなときは無理せずパートナーや社員に甘えて、きたるべき天の時までじっくり心身を休ませるに限ります。
こういうときなのです、パートナーや社員のありがたみを知るときは、だから経営者は孤軍奮闘してはいけないのです。
正常なる経営の為に、幸せな人生を送るために、自身が動けないときに頼りになる社員や仲間を動けるうちにたくさん作っておくことが肝要です。