2023年5月29日 10:00
成功する!ユニオン思考
※この思考法はメンターである伊東久雄氏から教授頂いたものである。
007 成功する権利化思考法
ロイヤリティでたくさん稼いだ!
権利収入で儲かった!
本が売れて印税生活!
というのが、権利化のメリットだと思っていますよね。
特許権、販売権、著作権など・・・、全てお金を稼ぐ手段でしょうか。
私個人は、こういう考え方からユニオン思考を用いることで変わってきました。
権利化というのは、自分だけのための手段ではない!ということです。
■世に蔓延する権利の考え
世間一般では、権利化して成功した人を見るとき、どうしてもお金持ちというイメージを持ってしまうことがあると思います、うまくやったなと。
権利化するのはビジネスの手段として有効なのですが、そもそもビジネスがお金を稼ぐ手段とだけ認識しているから、このような事態になるのだと思います。
様々な権利がありますが、なぜ権利化するのでしょうか。
まずは特許権について、本来の意図を考えます。
■特許で一攫千金?
特許権は申請し、世の中にないものだと新規性が認められることで権利化します。
特許といえば古くはDr.中松のフロッピーディスクから、青色発光ダイオードの中村修二教授まで、また主婦からの特許も数多くあり、洗濯機のごみ取りフィルターなどもそうですね。
こういったアイディアを特許化した人たちには、ロイヤリティという形で権利費用が支払われています。
このような側面から特許を見ているので、「特許=アイディアで一攫千金」のイメージがあるのですが、特許の本来の趣旨は違うことをご存知でしょうか。
■特許の本質
特許が作られたのは、発明した本人の利益を守り、その発明したものを多くの人に使ってもらうためのシステムなんです。
つまり、目的は多くの人に使ってもらうことが前提となっているのです。
だから特許には誰でも再現できるように事細かに図を交えて説明をしているのです。
以前話題になったstap細胞も同様です。
あれは、論文という著作権、権威が得られるのですが、本人の権利を守りstap細胞が数多くの人が利用できるように再現できるように書かなければならないのです。
本人が技術やノウハウを独占することで世に広まらないのを防ぐため、本人の権利を守り、ほかの多くの人々が使えるようにするためのものなのです。
だから、世のためになることでなければ、多くの人が使いたいと思うことでなければ、特許化する意味はないのです。
たまに、自社製品を守るために多大な特許費用をかけ守ることがありますが、それは多くの企業がそれを使いたがっている証拠ですね。
■特許の権利化が難しい時
ただし、特許化というのはなかなか難しいものです。
今ある技術やノウハウというのは、様々な経験の積み重ねであり、書面に落とすことが難しいことも事実です。
そういった場合どうしているかというと、特許は出願せずに、自社内でノウハウの流出を防ぎ、そのかわり技術・ノウハウは世に幅広く使ってもらうという形をとります。
これをやっているのが、日本の素材メーカーですね。
技術の大半を占めるノウハウは特許化せずに自社で管理し、自分で製品を作ることなく、製品を作っている全世界のメーカーに対して技術・ノウハウを提供していきます。
世界シェアNo.1の企業さんは意外に日本にいるものです。
この考え方をビジネスモデルで展開しているのが、代理店ビジネスやフランチャイズビジネスですね。
大元の自分たちはビジネスモデルを提供し、実際に販売するのは代理店やFC加盟店。
自らのビジネスモデルを多くの店舗に提供している形となります。
■身近な権利
さて、こう見ていると権利化というのは大企業のやることなのかなと思うかもしれません。
しかし、もっと身近な権利があります。
それが著作権です。
本を書いたり、CDを売ったり、自分が作り出したものを権利化することはごくごく身近にあります。
特に最近は参入障壁がなくなってきましたね。
電子媒体での書籍や音楽を作りやすい時代になりました。
自分がやっているオリジナルの手法を権利化することもできます。
資格を作ったり、講師を育成したり、自らの権利をビジネス化することもされています。
ただ、その根本にあるのは、良いものを世に広めるためだということを忘れないでほしいなと思っています。
■無償で提供すれば!?
本当に良いものなら無償で授与すればいい、そう考えるかもしれません。
事実、Free戦略やFacebookなどのツールも無料で使えるのもが多いですね。
ただ、この日本ではこれらの戦略を理解して資金を支援してくれる投資家がいません。
潤沢な資金があれば問題ありませんが、無償でやっていると、いつか提供することができなくなります。
広く世の中の人に使ってもらうためには、一時的な無償ボランティアでは継続しません。
ビジネスという形をとって、継続的に世に役に立つものを提供していかなければ、皆の利益にはならないのです。
自らが開発及びサポートの資金を得ながら、世に提供し続け、提供された人々はそれを利用しさらに世に役に立つことを展開していく、その先でサービスを受けた人が満足する。
このように三方良しの展開ができるのが、権利化なのです。
一人でやっていても限界があり、本当に役立つことを埋もれさせてしまいかねません。
お金儲けのために権利化をするのではなく、多くの人に使ってもらうため、役に立つために権利化する。
ビジネスって、もともとそういう目的のもとに行われるものですよね。
■成功するために
特許権でも、販売権でも、著作権でも、世に役立つものを権利化して広めていくことができれば、成功していきます。
誰も使わない特許、だれも実践しないビジネス法、だれも読まない書籍などは意味ありませんよね。
世に役立ってこその権利化です。
三方良しの共存共栄ユニオン思考で権利化してみましょう。
この思考法は書籍化等されておりませんので、伊東久雄氏のブログをご覧頂ければと思います。
・愉々快々
・行雲流水
上記のブログの記事の幾つかに伊東久雄氏によるユニオン思考が点在しています。
今後、確実に必要とされてくる共存共栄の考え方、この中で生き抜くためにもユニオン思考を身に着けビジネスを成功させていきましょう。
そして、ビジネスだけではなくプライベートにも応用できることを気付いた人はきっと成功する人なのです。