ブロックチェーンとは、仮想通貨の出現によって、その存在が初めて一般に知られるようになった分散処理技術を用いた電子取引台帳を意味しています。
ブロックチェーンの特徴は大きく分けて3つあげられます。
1.分散システム
端末同士が直接データー交換可能な接続方式で、接続された端末はブロックチェーンの処理の一部を負担します。
ブロック生成を許可されたコンピューターはノードと呼び、分散処理に使われます。
2.暗号技術(ハッシュ関数)
電子取引台帳の改ざん防止のための暗号化ロジックで、ブロックチェーンの命とも言える中枢ロジックです。
暗号化された取引台帳ブロックが数珠繋ぎに存在するため、ブロックチェーンと呼ばれています。
3.コンセンサスアルゴリズム(ビザンチン将軍問題への対策)
不正防止や乗っ取り防止のための施策ロジックで、ブロックチェーンの応用アプリケーションによって異なる方式が用いられています。
尚、ビサンチン将軍問題とは多数の人の意思決定によって、不正を防止する為の概念上の課題である。
暗号通貨のコア技術として採用されたブロックチェーンですが、暗号通貨は一つのブロックチェーンアプリケーション(DApps:分散型アプリケーション)に過ぎません。
現在では金融のみならず、産業向けブロックチェーンの応用として医療現場やIoT(ネットワークで機械を遠隔操作する技術)にまで応用できる技術として注目されています。
GPU/ASIC/FPGAとは、全てCPUよりも演算能力を高めた高集積回路(ICチップ)です。
それぞれ、画像処理や演算専用に造られた高性能なCPU複合チップであり、その極まった処理能力の高さからブロックチェーンのノードに使われるようになりました。
仮想通貨のマイニングマシンの中核部品としてCPUを補助する目的でも使われています。
ただ、消費電力も高く電気代の高い地域では割に合わない場合もあります。
更には、発熱量が極めて高く、逆に夏期には冷房費でマイニングでの利益を上回る電気代がかかるという事態も起こっています。
satoshi(サトシ)とは、ビットコインにおける最少単位をいい、1satoshiは1億分の1BTC(ビットコイン)となります。
ビットコインはユーティリティコインとして、全ての仮想通貨の基軸通貨となっています。
したがって、どの国のフィアット通貨の最少通貨とも交換できなければなりません、またどの仮想通貨とも交換できなければなりません。
その為に、流通する際に1億分の1に分割し、satoshiという最少単位を設けたのです。
カレンシー型とは、仮想通貨において通貨として使かえるタイプを言います。
ビットコインはこのタイプと言えますが、使用範囲などを考えると現存する仮想通貨でカレンシー型は厳密には皆無とも言えます。
アセット型とは、株式と同様に持つことで資産構築できるような仮想通貨で、厳密に言うと仮想通貨は全てこのアセット型となります。
ちなみに現在、金融庁でも仮想通貨は暗号資産という扱いになっています。
仮想通貨の多くは、株と同様に中長期保有が原則で、発行時に購入しておけば莫大な資産を構築することも夢ではありません。
ただし、大きなリスクも伴う事を覚悟しなければなりません。
フィアット通貨とは、国が発行する法定通貨を意味します。
クリプト通貨とは、暗号通貨のことで仮想通貨を指しています。
元来「カレンシー」は通貨を指し、近年までは単純に「カレンシー」だけで世界中通じたのですが、2009年に仮想通貨がこの世に誕生以来、カレンシーだけでは通じなくなりました。
そこで、暗号通貨である「クリプトカレンシー」に対して、法定通貨を意味する「フィアットカレンシー」と改めて使われるようになったのです。
これからは、通貨(カレンシー)ではなく、フィアット通貨もしくはクリプト通貨と使い分ける必要がありそうです。