ICOとは、「Initial Coin Offering」のことで、コイン(仮想通貨)を新規発行して資金調達し、その後公開取引させることによって投資家に利益を還元する仕組みを言います。
このICOという言葉自体、使われだしたのが2017年頃からでありアメリカで発祥した仮想通貨を使った新たな資金調達の仕組みです。
元々は、株式公開することで資金調達を行うIPO「Initial Public Offering」を基にした言葉です。
最近では、安全を保障したコインを発行するSTO、発行企業の株式と購入したコインを交換できるICCO、仮想通貨取引所が売買するIEOなど仕組みを変えて多数の方式が存在しています。
ST20スタンダードとは、Polymath(ポリマス)プロジェクトが推進するSTOの為のセキュリティトークンを発行できるブロックチェーンです。
近年のICOは、これまでの単純なERC20ベースでのICOトークンではユーティリティコインではないアセット的な評価でしかなく、ICOしたとしても詐欺トークンと認定されてしまい失敗に終わる可能性があります。
そこで、SEC(アメリカ証券取引委員会)が認めたユーティリティコインであり、上場が保障されているという条件の下に行われるSTOがICOの新潮流となってきています。
ST20で作られる仮想通貨は、基本的にSECの認定基準を満たしており、今後注目を集めるブロックチェーンとなる可能性が極めて高いと言えます。
尚、ST20のベースブロックチェーンは言うまでも無くイーサリアムです。
プレセールとは、ブロックチェーンを使った仮想通貨の新規発行に伴い、公開前に縁故者だけに特別に有利な条件でイニシャルコインもしくはトークンを発行し販売することを言います。
通常、プレセールでは公開後の得点に対して50%以上有利な特典を付けるのが一般的で、株式でのIPOでいえば縁故者へのIPO直前における第三者割当増資と酷似しています。
プレセールは、関係者だけの特別な処置であるため、一般の人にはまず話が来る事はありません。
つまり、話しが来た時には吟味したうえで乗ることで、大きなチャンスを掴める事は間違いありません。
ただし、投資の世界に「絶対」という言葉はありません、あくまでも自己責任が付いて回ります。
DeFi(デファイ)とは、Decentralized Financeのことで、直訳すれば非中央集権型金融=分散型金融を意味し、ブロックチェーンを用いた個人間取引を行う金融サービスを指します。
具体的には、仮想通貨を使った仮想通貨同士の交換・仮想通貨によるレンディング・仮想通貨による投資などであり、これまでの法定通貨で行われていたことをブロックチェーン上で個人間で行われる金融サービスです。
現在のところ金融庁は法令がなく黙認している状況ですが、監視を強めており何らかの法令整備を行ってくるものと思われます。
ソーシャルレンディングとは、仮想通貨を使った個人的な融資をユーザー同士が直接で行うことを言います。
ユーザー間で第三者機関を通さずに行う事から、P2Pレンディングとも呼ばれています。
具体的には、必要なコイン種別とコイン数、そして返済期間とその間の利息をユーザー同士で相対取引を行います。
運用者は、その場を貸すだけで介入はしません、したがって現在は金融商品取引業者の免許が不要になるということで行っています。
しかし、近年の金融庁の指導・監視が厳しくなってきており、何れは何らかの金融免許が必要な金融商品になると予想されています。