2023年8月14日 07:00
この数年来の高騰に暴落、某国の公式通貨になるなど何かと話題を振りまくビットコインですが、ビットコインの未来はどのようになるのでしょうか?
株式などと違い過去の統計が全くない暗号資産であるビットコインは未来予測は極めて難しいものがあります、しかし特性やシステム理論から照らし合わせるとある程度の予測は可能となります。
ビットコインを代表とする暗号資産(仮想通貨)は発行に際してホワイトペーパーを策定します、ここには発行手順と最大発行数も記載されています。
これを正しいとして算出すると現在の状況が継続すればビットコインは約15年後には全て発行済みとなります、この状況を「枯渇」と呼んでいます。
ビットコインの取引に協力している参加者に協力報酬としてビットコインが支払われています、これをマイニングと言います。
このマイニングは半年に1度発行数を半減するように自動化されています、これを半減期と呼んでいます。
さてここで全てのビットコインが発行済みとなると少なくても新たなコインを報酬として受け取ることができなくなります、この瞬間に一般的な取引協力者は一瞬にして姿を消してしまいます。
そうすると安全性を確保するための51%以上の計算能力を保持することが難しくなり、この時点で51%以上(計算上は47%でも可能だとする論文もある)の計算能力を持つマイナーが存在すれば乗っ取りという危険性が高まってきます。
そうならないようにシステムを変更していくでしょうが「枯渇」は一つの大きな衝撃を与えることには間違いありません、それまでの間は需要が有る以上は価格こそ乱高下しながらも確実に維持し続けていくと見ています。
ただ枯渇後のビットコインはどうなってしまうのでしょうか、前例のない暗号資産の未来を予測するのは極めて困難です、しかし仕組みを正確に理解する者であれば何が起こるかはそう難しい予測ではありません。