2023年2月13日 07:00
「ICOの時代は既に終わった」、こんな声が数年前からまことしやかにささやき始められています。
確かに、2017年にブーム化したICOの現在の状況は酷いものです、「99%は詐欺ICO」とまで叩かれるほど多くのICOの内容はお金集めだけが目的だとすぐ判ります。
では本当にICOは終わったのでしょうか、私はよくビジネスブームを指して「祭りの後には、必ずお金が落ちている」と表現しています。
その意味はブームが去った後こそ本物だけが生き残ります、その時期には詐欺かどうかを調査するまでもなく内容が素晴らしいのです。
これまでも多くのこういったブームの後のビジネスで時には独占的に大きな利益を掴んできています、したがって肌感覚で解るのです。
株の世界もまったく同様です、大暴落のブラックマンデー後に本物の優秀な企業は残り、その時に大儲けをしたのは本物の投資家達でした。
ブロックチェーンの本格運用はまだ始まったばかりです、株式市場ではブロックチェーン関連企業の株価は2017年~2018年に暴騰しました、そして今では誰も見向きもしません、株価も暴騰前の価格以下に急落しました。
期待感が大きかっただけに、その落差は極めて大きなショックだったと思います。
さて本題ですが、こういったブームが終焉した後には厳しい状況を解った上でひっそりと出てくる本物のICO案件が出現するのです。
そして、こういった本物のICO案件に投資する人が結局は利益をもぎ取るのです。
例えば、何故世界中の銀行系VCや大手仮想通貨取引所がこの時期になって「ICO支援」を再度打ち出しているのでしょうかか?
一般庶民では絶対に手に入れることが出来ない事情が有るからに他なりません、「事実は小説より奇なり」の如く事実だけを正確に把握することが肝要なのです。
そしてICOは金融のプロによって別次元の資金調達手法へと変貌していきます、その一つがIEOでありICCOです。
IEOとは仮想通貨取引所が証券会社のようにトークンを代理で販売する方式です、この方式は仮想通貨取引所が精査したトークンであり、確実に上場する事が決まっているので高騰はしないも詐欺ではない安全性があります。
またICCOとは第3者割当増資の方式をトークンで行うものです、数年後には株に転換できるので無価値となることは避けられます。
またコイン上場と株式の上場という2つのゲインを得ることも可能となる方式で、ネット証券などが将来扱うようになってくると予想されます。
何れにしてもブームに乗って損をする人は何時の時代にもいて、その後に本物が解る人が出てきて得をすることになるようです。
ICOも「赤信号、みんなで渡って大事故」とならないように、自分の感性で正確な情報を得て動く事が肝要です。
最後に再度言います、「祭りの後には必ずお金が落ちている」。