2022年10月24日 07:00
この数年間は世界中で暗号資産関連の大きなニュースが続いています、マネックス証券による仮想通貨取引所の買収を皮切りに、証券会社が仮想通貨取引に参加するニュースが毎年のように報道されてきています。
近年の暗号資産関連のニュースの中で、この証券会社による仮想通貨取引業へ進出するニュースが最も重要だと考えています。
その理由は、今後仮想通貨は証券会社が取り扱うようになるという流れが確実に起きてくると考えているからです。
当ブログでもこの傾向への未来予測を出していましたが、予想をはるかに超えた展開スピードには正直驚いています。
マネックス証券と言えば、上場直前での増資と株式分割により70億円という資金調達を1ヶ月という短期間で行ったことや、現在のように額面株価の撤廃という商法改正のきっかけを作ったことなど既成概念に拘らない破壊的金融イノベーターという印象があります。
そして、この傾向が他の証券業界に広がれば、まさに一つの証券界のイノベーションを起こすことになります。
事実、現在では多くの証券会社が仮想通貨取引業を直接間接で行うようになってきています。
暗号資産である仮想通貨は何度も言ってきましたが2つの顔を持っています、一つは通貨(カレンシー)としての顔、そしてもう一つは資産(アセット)としての顔です。
当ブログでの近未来予想ではカレンシー型仮想通貨は銀行が扱い、アセット型仮想通貨は証券会社が扱うようになるというものでした。
その予想は少なくても10年後を予測してのことでしたが、現在世界の大手銀行がリップルと提携し今度は証券会社が次々と仮想通貨取引所をグループ企業に収めてきています。
今後は金融業界で何が起きるか予想もつかない状況になってきました、そしてあと数年という期間で現在の経済秩序が崩壊し、新たな経済秩序が生まれてくると予測します。
文化の進化とは生物の進化と同じで、既存の文化もしばらくは継続しますが新たな文化によって脅威にさらされることになります。
進化・変化の時代にあって古い体質のまま継続するのか新たな体質を得るのか、経営者のこの一瞬の判断が未来の勝者か敗者かを決定してしまうのです。
新たに生まれる新技術や新秩序を素直に受け入れるのか、それとも否定し既存の方法に固執するのか、この両者の勝敗はそう遠くない未来において明確に現れてくるでしょう。
歴史は確実に繰り返されます、何時の時代も新たに生まれた技術や秩序を齎すイノベーターが大きく世界を変えていくのです。
そして、それに乗り遅れてしまった人は淘汰の道を辿ることになります、これもまた自然の摂理に従った現象ということです。
最後にもう一つ、新たな秩序に乗らないという場合には2つの選択肢があります。
一つは古い秩序を堅持しようとすること、もう一つは更に進化した超新秩序を自ら作り出すということです。
新たな秩序に乗る、乗らない、更に新たな秩序を越える秩序を創造する、この3つの選択肢、何を選ぶのかでその人の近未来が選んだ瞬間に決まってしまうのです、いずれにしてもこの数年で経済価値観が大きく変化してくることは確かです。