ダンデリオン、それは天然オイルに拘った液体生石鹸、この商品の研究開発当初から関わってきた一人として、その凄さをお伝えしていきます。
ダンデリオンは食用タンポポ供給プロジェクトから派生して、商品コンセプトが生まれた化粧品です。
タンポポの成分などを調査し、その成分を確かめる目的で自家製の化粧水や軟膏を作ってスタッフ全員で半年ほど試していた時期がありました。
ある日のこと、メインスタッフから、「こんなにも身体に良い成分があるなら本格的に化粧品を作りたい、それが昔からの夢だった」という言葉を聞き、即日のうちに天然オイルにタンポポエキスを入れた石鹸を作ろうということになったのです。
タイミングよく、大手デパートなどに高級手作り石鹸を納品している石鹸メーカーであるラ・コンテスの小林代表と知り合うことができ、すぐコンタクトを取り九州まで飛んでいきました。
その後、多くのサンプルをいただきテスティングを開始しました。
ラ・コンテスの作る石鹸を最初に使用した感想は、正直「なんじゃ、これ?」でした。
泡立ちがほとんどなく、洗っているときの肌や髪の毛の感触が今までの石鹸やシャンプーとまるで異なるのです。
特に私の場合は、ヘアクリームにワックスをつけて髪の毛を固定してのオールバックスタイル、そして乾燥肌なので夏でも保湿クリームを全身に使います。
ラ・コンテスのシャンプーでは、3回ほど洗わないとクリームやワックスがなかなか落ちなかったのです。
でも、その理由は明確に解りました、一般的な石鹸は強力な界面活性効果によって、油汚れを浮き上がらせ剥ぎ取るタイプの石鹸です、そのためにアルカリ度も高くなっていますので一度で落とせます。
その点、このラ・コンテスの石鹸は、生石鹸と言われるコールドプロセス製法という加熱させずに作るタイプで、これ以上少ないと石鹸にならないというくらいまで石鹸化剤を少なくして、さらに1週間混ぜ合わせながら熟成させてアルカリ成分を抜いた石鹸です。
界面活性効果によって、油汚れを剥ぎ取るのではなく、わずかに石鹸化されたオイル成分で油汚れを吸着して分解するというこれまでにないコンセプトの基に作られた拘りの石鹸だったのです。
1ヶ月ほど、頂いた各種のサンプルを試していた時です、長期の海外出張が入りました。
そのホテルはいつものホテルで、部屋に石鹸やシャンプーが用意されています、過去何度もその石鹸とシャンプーを違和感なく使ってきました。
しかし、この時に一般的な石鹸やシャンプーとラ・コンテスが作るものとはまったく別の商品であることを痛感させられたのです。
やはり一度で奇麗にクリームやワックスが落ちます、泡立ちも良いです、でも洗い終わって乾燥させていると、髪の毛は静電気で逆立ち、全身の肌が痛いほどにつっぱるのです。
季節は冬、部屋の中も湿度ゼロに近い状態だったのでしょう。
ラ・コンテスの石鹸とシャンプーを使っている時には当たり前のように解らなかったしっとり感、離れてみて他の石鹸とシャンプーを使った瞬間に、まったく別の商品だという事を思い知らされたのです。
ラ・コンテスの作る石鹸とシャンプーは石鹸やシャンプーなどではない、「汚れも落とせる、肌と髪のコンデショナー」だということを身ををもって正確に理解できたのです。
その瞬間、ラ・コンテスの小林代表の話していた拘りと肌と髪に対する思い入れが完璧に理解でき、それまで「なんじゃ、これ?」と思って使っていた自分が、正直恥ずかしくなりました。
「これは凄い!」、「多くの人にも知ってもらいたい!」、そして「肌と髪の持つ自然な健康を取り戻してほしい」、正直そう思うようになりました。
同じ頃、スタッフも同様に他のシャンプーとの大きな違いを実感していました、思考を凝らして家族といろいろな使い方を試しているうちに、髪が自然なカールと輝きを放つようになったのです。
また、アトピー性皮膚炎の男性も、肌の突っ張りも痒みもなく、部分的にもスベスベしてきたという報告です。
この結果を受けて、ラ・コンテスを製造メーカーとして協力してもらおうという決定したのです。
こうして、発案者である後田陽子が代表を務めるサンライトスタイルを企画・開発元とし、ラ・コンテスを製造メーカーとして、タンポポ化粧品商品化プロジェクトがスタートしたのです。
この季節になると、こんなエピソードをつい思い出しては、当時のように前向きな気持ちに変わるのです。