
オーディオやホームシアターで、壁にスピーカーや液晶テレビを設置する際には充分に取り付け方法と強度を考慮してほしいと願います。
先日、私のコンサルティング先のカレーレストランで、壁に取り付けられていた大型液晶テレビが落下して、もう少しでお客さんに大怪我をさせてしまった可能性がある事件が起きました。
壁にはすっぽりと穴が空いており、取り付け工事ミスだとすぐ解ります。
ちなみに居抜きの為、工事業者の責任は問えません。
さて、壁に取り付ける際にまず壁の材質を確認してください。
店舗やマンションの内装では1Cm厚程度のベニア合板を良く使いますが、これだとスピーカー程度は問題ありませんが、液晶テレビだと専用の取り付け金具だけでは32インチ程度までが限界です。
更には最近多い石膏ボードではスピーカーでさえも取り付け出来ません、石膏ボードは木ネジを止める時は締まっているかのように思えても、すぐに振動などでボロボロと削りだされて抜け落ちてしまいます。
こういった際にはちょっと見た目は悪いのですが、天井と床で支えるポールを立ててそのポールに取り付け版を固定して取り付ける方法があります。
またスタンドを自作する手もあります、市販品では超小型のスピーカー程度ならカメラの三脚のようなハイポジションスタンドが売っています。
これはマンションでは多用される方法で、壁や天井に傷もつきません。
また、店舗では壁そのものを裏面から厚い合板を当てて補強しなくてはいけません。
現在ではあらゆるニーズに在った取り付け金具が揃っていますので、壁の強度を確認したうえで適合した壁の補強と取り付け方法を選んでほしいと思います。
上位機種の技術をそのままにコストダウンさせたハイコストパフォーマンスなCDプレーヤーのマランツCD5005/FN(2014年発売、定価3.25万円)です。
6年以上にも渡り製造販売されたロングラン製品です、オーディオ各誌のコストパフォーマンス賞を総なめした実績は確かです。
マランツ CD5005/FN

このCD5005/FNは、オーディオ道楽復活後エントリークラスのCDプレーヤーを6台購入して音を確認した中で、最も私が理想とする音色で個人的に気に入っているCDプレーヤーなのです。
それがなんと、ハーフサイズのシステムコンポのCDプレーヤーと同程度の価格とは本当に驚きます。
音色の味付けでティアックの外付けDACのUD-H01を介してオンキョーの高音質デジタルアンプA-5VLと合わせて現在私の暫定版ですが常用システムとして稼動しているのがエントリークラスの本機なのです。
音色に価格は無関係です、音色が気に入ればハイエンドであろうがエントリークラスであろうが関係ないのが私流なのです。
人も同じです、国籍・老若男女・立場やタイトルなどは無関係、その人が気に入れば付き合い気に入らなければ付き合わない、実に人生観がシンプルそのものです。
そして人も音も気に入れば育てて更に磨きをかける、これも一環としています。
音色は締まった低中音域とシャープな高音域が最大の魅力です、ただ人によってはドンシャリ傾向が強いと感じるかもしれません。
AVアンプに繋ぐとこの傾向が更に強くなります。
その意味で、ティアックの外付けDACであるUD-H01を介して上品な音色に変えて愉しんでいるのです。
何度も言いますが、この音質と音色で3万円とは本当に信じられません、コストパフォーマンス的にはケンブリッジオーディオのCD5に次ぐCDプレーヤーだと思います。
ジャズやロックファンにとって、絶対に買って失望させないCDプレーヤーの一つでしょう。

ギャングエラーとは小音量時に起こる左右の音量がばらつく現象を言います、時には左右のどちらかが無音になることもあります。
これは、ボリュームの可変抵抗の特性上発生する自然現象です。
高級アンプに使われているステップ式の固定抵抗を切り替えるロジックによるものではほとんど起きませんが、可変抵抗だけのエントリークラスのアンプなどでは確実に起りえます。
これを防ぐ方法としては、アンプにアッテネーターが付いている場合はアッテネーターをオンにしてボリュームツマミを上げると防げます。
アンプに付いていない場合は、CDプレーヤーなどの入力とアンプの間に単体のアッテネーターを入れる必要があります。
アッテネーターとは、電流を絞り込む装置で音質を変えずに電流値だけを下げる役目をします。
ギャングエラーが起こらず安定になるボリューム位置は、だいたい9時の位置から上です。
この位置より下げて聴く時に、左右の音量がふらついたり途切れたらギャングエラーを起こしているのであって故障ではないので安心して下さい。
イギリスの名門にして最大のオーディオメーカーであるケンブリッジオーディオのCDプレーヤーCD-5(2017年発売、定価2万円)です。
ケンブリッジオーディオ CD-5(写真上)
下はコンビとなるプリメインアンプのAM-5

2017年、日本代理店が誕生したのを記念しての限定発売での極めてハイコストパフォーマンスなCDプレーヤーです。
音出し一番、切れの良さといいシャープさといい正直脱帽モノの傑作CDプレーヤーです、これが限定発売とはいえ2万円です!
オーディオ雑誌の各賞を総なめするのは当然です、これは本当に価格に合わない音がします。
正直、買える時に何台買っておいても後悔しないCDプレーヤーだと思います、修理に出すよりもおそらく安いと思いますから。
この音色はDACによるものと思いますが、ケンブリッジオーディオの外付けDACが5万円です、これを考えたら2万円というのは破格値です。
オールジャンルOKですが、ジャズやポップスなどボーカルが本当にメリハリがあって綺麗です、上品な音色のデノンのCDプレーヤーとは対照的な元気いっぱいの音色です。
JBLやダイヤトーンなどの元気で明るい音色のスピーカーと合わせたいところですが、逆に高音域が嫌みに聴こえる部分があります。
ソフトタッチのデノンやヤマハのスピーカーだと、相性がよくオールジャンルOKでバッチリです。
これまで聴いたことの無い音色のCDプレーヤーです、こういう音もアリだと思わせてしまうところが凄いです。
尚、トレイの出し入れの速度や読み込みの早さもピカイチ、何だこのCDプレーヤーは?

掃除に良く使われている化学雑巾、埃を綺麗に吸着し拭いた後も何か光って良い感じです。
昔から床や家具の掃除には何かと重宝されています。
しかし、オーディオ製品には天敵なので絶対に使わないようにしましょう。
この化学雑巾は油成分によって埃を吸着しているのです、だから拭いた後は表面の細かな凸凹に油成分が染み込み輝くのです。
この油成分ですが、時間が経つと酸化作用により金属表面に薄い皮膜のようなものを形成させ濁ったような色調を残します。
オーディオの中古市場では、この状態を「クスミ」と呼んでいます。
金属は経年経過で少しずつ酸化し自然にくすんでくるものですが、そういった自然なくすみかたとは違い薄い皮膜のようなクスミが付くのです。
自然なくすみは何をしても取れないのですが、皮膜によるクスミは軽い場合はアルコール、強力な場合はベンジンで取る事ができます。
ただ、細かいところまで綺麗にするのは綿棒を使ったりで大変な労力を要します。
また、オイルは絶縁体です、コネクタなどに皮膜がこびりついた場合は接触不良を起こさせます、これがオーディオ製品を劣化させる最大のリスクです。
更には、この皮膜が梅雨の時期に湿気と暑さでベタ付くこともあり更に汚れを吸着しやすくなります、また使用感もよくないものになります。
オーディオ製品の掃除には、必ずマイクロファイバークロスを使いましょう。
マイクロファイバークロスは、細かい繊維によって埃や油成分の汚れを絡み取るもので薬品は何も塗布されていません。
金属やガラスの表面に付いた手垢(皮脂汚れ)も綺麗に落とせます。
電化製品を売っているお店には必ず置いてありますから、何枚か買っておくと何かと便利です。
電化製品だけでなく、使い込んで捨てる前のマイクロファイバークロスで窓ガラスの仕上げ磨きに使うとピッカピカになりますよ!