2024年12月26日 08:00
スピーカーの仕様で「アクティブスピーカー」と明記してあるのを見たことがあるでしょうか?
このアクティブスピーカーというのは、解り易く言うとアンプ内蔵型のスピーカーを指しています。
つまり、自分自身で鳴らすスピーカーということです。
対して、多くのスピーカーにはアンプが内蔵されておらず、アンプと繋ぐことによって音が出るものです。
これをパッシブスピーカーと呼び、アクティブスピーカーと区別するようにしています。
アクティブスピーカーは、手軽に音楽等を楽しめるように考えられたもので、PCオーディオやデスクトップオーディオ、またモバイルオーディオ用の製品で、今では多くの用途別の製品が出されています。
また、2.1Chやホームシアターに用いられる重低音域専用スピーカーのサブウーハーの製品のうち99%がアクティブスピーカーです。
超高級ハイエンドサブウーハーは、アンプや専用イコライザーを外付けで使うパッシブスピーカーとなっていますが、これを使う人は相当の音への拘りを持つマニアだけでしょう。
サブウーハーは、内部にD級アンプと低音域だけを取り出すイコライザーが仕込まれています。
したがって、アンプとはサブウーハー専用コネクタとRCAケーブルで繋ぐか、アンプにサブウーハー専用コネクタが無い場合はLRのスピーカーコネクタとスピーカーケーブルで繋ぐことで重低音が手軽に手に入ります。
尚、アクティブスピーカーに搭載されているアンプは、熱が出ない高効率のD級アンプであり、また作り込んだもたつき感が出る重低音に違和感のあるマニアは、大口径のユニットを使ったパッシブ型のサブウーハーを自作して使っている人もいます。
自作するのは既成品としてはパッシブ型が殆ど無いからであり、それよりも好みの大口径ユニットを密閉型の大型エンクロージャに搭載して、より高次元の重低音を求めているからです。
尚、製品としてはPA用のパッシブ型サブウーハーがありますが、外観も音も抵抗感を示すマニアも少なくありません。
専用イコライザーに外付けのアンプで聴くパッシブ型サブウーハーの音を一度でも聴いてしまったら、もうアクティブ型サブウーハーには二度と戻ってはこれないでしょう。
大口径ユニットでのパッシブ型サブウーハーの重低音は次元が異なり、地を這うような響き方ではなく身体にガツンと直接圧を感じるような重低音なのです。