2024年11月 4日 08:00
ホームシアター歴14年目にして、実に6代目となるAVアンプのヤマハDSP-AX1(1999年発売、定価35万円)です。
先代のヤマハDSP-A2の翌年に発売されたヤマハの当時のAVアンプのフラッグシップ機で、当時のヤマハのサラウンド技術が凝縮された逸品です。
ただ、DSP-A2同様に5.1Ch入力を活用したAVパワーアンプという贅沢な位置付けでの購入動機でしたが、1年後には単独使用で本来の使い方で愉しみました。
その意味においては、サラウンド方式が最新のミドルクラスのAVアンプを購入し5.1Ch出力端子に本機の5,1Ch入力端子を繋げばハイエンドなAVセパレートアンプとして何時までも使うことが可能です、こういう使い方を考えるのも道楽の愉しみの一つなのです。
ヤマハ DSP-AX1
このDSP-AX1ですが、第一印象はでかい&重いです。
アンプの大きさ的には本機の3年後に購入したデノンAVC-A1SR同様の最大級であり、重量も同様に約30Kgあります、一人で運んだり設置するにはかなりの体力がないと無理です。
さて、肝心の音質と音色ですが、ずばり文句なしの張り出し感が見事です。
特筆すべきは締まった低音域と中高音域のシャープな張り出しで、ベースやドラムに加えてサックスやボーカルがバリバリと前に出てきます。
また、ドラムのハット系も耳元で響き渡ります、AVアンプでこの音ならまったく文句のつけようがありません、というよりも下手なミドルクラスのプリメインアンプよりも骨太な音色で驚きます、流石にフラッグシップモデルだけあります。
勿論、DVD再生でも重低音から高音まで元気になる音色でつい時間を忘れて聴き込んでしまいます。
SFの効果音がまた絶品です、サラウンドもオリジナルモードがそれぞれに特徴があって素晴らしいものがあります。
ジャズのコンサートホールモードはライブ感満開で、エゴラッピンのライブなどはまるでライブハウスに居るような感覚に包まれます。
良いアンプは時代を感じさせません、音質的には今でも全く問題なく現役投入できます。
ただし、HDMIインターフェースを実装してないので最近のテレビやプロジェクターにはダイレクトでは繋げません、RCA-HDMIコンバーターが必ず必要になります、その意味でも最新のミドルクラスのAVアンプの5Chパワーアンプとして利用すればこの問題も解決します。
また光デジタル入力だと繊細な音質ですが、最新のデジタル機器に付いている内臓DACの力に頼ってアナログ入力した方が迫力ある音質で楽しめると思います。