サブウーハーの実力の程は?-3~JBL Control SB-2
2024年6月17日 08:00
オーディオ&ホームシアター道楽復活後、昔2.1Chシステムで使っていたBOSEの501Zのようなモヤっとした音ではなく、張り出すような低音のパッシブ型のサブウーハーがどうしても欲しくて探すも見当たらず中古市場にもありません。
そこでDIYで作ろうとウーハーユニットやエンクロージャーをググっていたら、偶然にも発見したのがこのJBL Control SB-2(発売年不明の現行商品、定価6.8万円)です、これは非常にラッキーでした。
JBL Control SB-2はControlの名称から解るように、ホームユースではなくプロユースのモニター用スピーカーのシリーズです。
つまり、スタジオやライブハウスで使われるように設計された強靭な作りのサブウーハーです。
だから簡単には見つからなかったのですね、納得です。
それだけに、探し出した時は嬉しかったです。
JBL Control SB-2
視聴中のJBL Control SB-2
思った以上にでかいです
ちなみに、パッシブ型というのは現在サブウーハーのほぼ全てと言っていいほどのアンプ内蔵型ではなく、アンプのスピーカー端子に直結して使う他のスピーカーと同じ使用方法で接続するサブウーハーです。
何故、こういったパッシブ型を探していたのかというと、ホームシアターとオーディオを共有したシステムとした場合、オーディオを愉しむ時にどうしても不自然に鳴る重低音域が耳ざわりなのです。
そこで、常にオーディオの時はサブウーハーの電源を切るのですが、バックパネルに有る場合はこれが煩わしくて仕方ないのです。
そう言った意味では、フロントチャンネルの低音域だけを取り出してスピーカー内のネットワークのみで重低音を再生するパッシブ型は、自然な重低音で心地良くホームシアターもオーディオも自然な音色で愉しめるのです。
更にホームシアターの際は、アクティブ型のサブウーハーがAVアンプによって有効になるのでシステムの共有化が図れます。
さて、そんなパッシブ型のJBL Control SB-2の単独での音質ですが、流石「PAの王者JBL」と言わせるほどにグングンと下から独特に響く重低音域でやっぱりジャズにはぴったりの音色です。
勿論、密閉型のフロアスピーカーのように直接型のドスンと締まった音色ではなく、間接型バスレフ特有のちょっと歯切れの悪い音色です。
それでも押し出し感は抜群で、自然に重低音域を再生しています。
往年のサンスイアンプとの相性はまさにジャストマッチします、流石としか言えない音色を織りなしてくれます。
ロンカーターのピッコロベースが金属質にゴリゴリと鳴る音を奏でます、当たり前ですがベースって金属の弦を使った弦楽器なのだと改めて感動してしまう金属質なリアルな音色です。
正直な話し、ロンカーターのピッコロベースは中高音域無しで低音域だけでも聴いていたくなる音色です。
バイワイヤリング接続でダイヤトーンDS-200ZXと合わせてみたら、もうこれはこの世の音とは思えないほどの至福の音色を奏でました。
ジャズを聴くなら確実にこのスピーカーコンビです、お薦めのジャズ向けセレクションがこれでズバリと決まってしまいました。
これは良い、計画していたホームシアター共有システムではなくオーディオ専用のサブシステムに小型ブックシェルフと合わせて使いたいと思います。
こういったパッシブ型のサブウーハーは何台持っていてもこまりません、近い将来確実に2台目が必要になります。
ちなみにPA商品は息が長いので当面の間は購入可能だと思います、JBLスピーカーは発売から期間が経っても殆ど安くならないのですが、6万円前後なら即買いです。
パッシブ型ということで、使い方には少々のテクニックが必要ですが音質は最高です。
ユニットは25Cm口径で、入力はアンプとLRチャンネルをそのまま繋いで使います、バイワイヤリング対応のアンプでなくてもスルーアウト端子でメインスピーカーと繋げます。
アンプ無しでこの価格は高いと感じるかもしれませんが、アンプで強制的に重低音を持ち上げるのではなく、自然な本来在るべき重低音を愉しみたい人には決して高くないサブウーハーだと思います。