2023年9月 9日 08:00
世の中がミニコンポ一色となる90年代に登場した、CDを心地良く聴く為に作られたヤマハのハイコンポAX-10(1994年発売、定価5万円)です。
ハイコンポながらも、ヤマハのハイエンドアンプにも通じるデザインは高級感に溢れています。
ヤマハ AX-10
シーリングパネルを開けたところ
CD入力直後に超ローノイズスペックのパワーアンプを直結するという、ハイエンドアンプ並みの大技をハイコンポながらも打ち出しました。
是非とも、CDダイレクトで聴いてほしいアンプです。
周波数レンジこそ無理に広げてはいませんが、SN比を向上させた超低ノイズ仕様のアンプで、静かな夜にゆったりとクラシックなどの高音質CDを聴きたい人にはぴったりのアンプです。
ノイズ特性を向上させる手法を各所に用いており、配線も極太のケーブルを使っています。
その音質はナチュラルそのもので、曇りの無い音色はストレスフリーでまさに夜用アンプにはぴったりです。
クラシックは殆ど聴かない私も、ソファーで静かなバッハなどを聴きながらロジカルシンキングするには最高の音色を醸し出します。
音量を上げて聴き込んでみると意外にも低音域がしっかり驚きます、その低音域に支えられ中高音域が安定してバランス良い音質です、ジャズやロックからクラシックとジャンルを選ばない音作りがされています。
尚、このサイズでシーリングパネルを採用しているのはいいのですが、オンキョーA-922M同様にシーリングパネル内の操作性はツマミが小さすぎて極めて悪いです、もっともシーリングパネルを開けることはほぼないので大きな問題ではありません。