2024年10月30日 08:00
株式会社ファンシーフーズの食材事業において、健康と長寿をテーマとした事業に取り組んでいます。
合わせて醗酵や菌の研究も同時並行で行っていますが、醗酵の研究の延長線上にチーズやハムなどがあり、同様に菌の延長線上にはキノコの栽培や有益なカビの研究があります。
本来のキノコの栽培は化学工場のように、雑菌が入らないようにした完全なる無菌室で行われます、ちなみに納豆菌などが入り込んだら一発で終わります。
したがって、キノコ栽培農家や酒造所では作業員が納豆を食べるのは禁止だそうで、買ってくるのさえもご法度なのです。
また、天然の木材から菌床を作り農薬も肥料も不要ですから、「一般に売られているキノコ類は、すべて完全なるオーガニック野菜」と言えます。
これ、意外と皆さん知らないようです、オーガニックに拘るのでしたらキノコをもっと食事に取り入れるべきかと思うのです。
ここで、自然のキノコとはどんな状態で生えているでしょうか?
そうです、常在菌だらけの山や野に生えているのです。
ということは、無菌室でなく自然栽培でもやりようによってはキノコは家庭でも作れるということなのです。
ただし、安定的な出荷は望めないし量産はかなり難しいと思います。
では家庭で手軽に栽培できるキットにしたらどうでしょうか?
キノコ好きな人は買うのではないかと思うのです。
無菌室でなくてもできるような品種と、菌床を研究すればきっとできると思うのです。
信州育ちの私の子供のころは、どこの家庭でも家の裏にはシイタケ栽培用の椎の木の丸太が立てかけられていました。
ドリルで穴をあけて菌を植え、直径10cm以上の大きなシイタケを毎日のように採っては楽しんだものです。
シイタケだけではなく、マイタケにエリンギ、高級キノコのボルチーニなどが家庭で手軽に栽培できるようになれば、常に土や常在菌に触れ身体も健康になるのではないでしょうか?
自然に生きるって、そういうことなのです。
また、オーガニックに拘るとはこういうことなのです。
更に、フレンチの最高級食材である「トリュフ」は、人工栽培は不可能とされてきました。
実はたまたま条件が揃ったようですが、人工栽培に成功した事例が報告されています。
たまたまも継続すれば必然となります、高い実験材料ですがやってみる価値はありそうです。