2024年12月18日 08:00
株式会社ファンシーフーズの食材事業、そこから派生して現在多くの食材と食に関する事業が乱立気味ですが、日々強く意識するようになってきたのが、自身の手でオーガニック野菜を作りたいという気持ちです。
以来、そんな思いを抱きながら全国の農地を視察しては農法や肥料、そして各種の農業に関する知識を得ながら具体的なイメージを自身の頭の中に作っていたのです。
また、Webやテレビなどでの農業やオーガニック農法に関しての情報も、日々時間を見つけてはできるだけ得るようにしています。
さて、オーガニック野菜を作るには土壌を作るところが、最も重要だという事が各種の情報を精査して解ってきました。
オーガニックは土作りからが基本で、これに通常は数年もかかるらしいのです。
そこでこれを短縮する方法としてアルカリ性の灰を撒いたり、腐葉土や鶏糞を混ぜたりするのですが、こちらは中性で冨栄養な土を作るための施策です。
これ以外に、腐敗しづらい土を作る為に最近では乳酸菌や納豆菌などの土壌菌を積極的に使って、土壌のバクテリア環境のバランスをとることなども行われるようになったようです。
そして、もう一つ重要な事が有るのです、それはどんなに中性の冨栄養でバクテリア環境を整えても、水はけが悪い、もしくは水はけが良すぎると折角のバクテリアも死滅してしまいます。
バクテリアが繁殖するには空気が充分に土の中に存在し、更には一定の水分を保てなくては窒息もしくは乾燥で死滅してしまいます、したがって水はけが良くて保水性のある土壌が重要になります。
その意味で、土壌改良材は上記の3つのポイントを踏まえてワンセットで考える事が重要なのです。
もっとも忘れがちなのが最後の水はけと保水性の土壌作りです。
これをこれまでは腐葉土や枯れ草などを土に混ぜたりしていたのですが、これらは土作りの目的で投入したバクテリアによってあっという間にどろ状態になり、年間を通して水はけが良く保水性が有る状態を保てなくなります。
春に種まきして夏以降に実を付けるナスなどの野菜などは、これによって小さく堅い実になってしまうようです。
これを一気に改善する方法は無いのだろうか?
安くて天然素材で、1年以上水はけが良く保水性を保てる天年素材、有れば大きなビジネスになる可能性があります。
いろいろ調べて行くと、観葉植物を鉢で育てる場合の土作りは結構あり、また水はけを良くし保水性を保つ素材も多くあります、しかしこれらは農業に転用できません、それはコストが大幅にアップしてしまうからです。
そんなとき、何と偶然にも台湾の農業記事に大きなヒントを見つけました、その素材は日本でも大量に作られ、加工の過程で廃棄され焼却処分されていく物でした、つまり原価はゼロ同然のものです。
ちなみに、加工と聞いて想像するに易しいオカラや米ぬかなどではありません。
オカラは食材として、米ぬかはぬか床や菌床などとして、もっと有効に活用すべきと思います。
廃棄する加工工場も処分代が浮き両者両得のもの、研究実験の価値が多いに有りそうです。
「人が欲しがらない物に、価値を見出すことは大きな利益となる」、兵法の極意通りです。
さて、こういった研究実験するためにも、好き勝手にできる実験農地を、是非とも自身で早期に手に入れたいと思考を凝らしています。